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巨大な除雪車と少年の出会い ー 雪の中の小さな奇跡

息子が満点塾の授業を受けたあと、塾の前の雪かきをしていると、大通りの除雪のために巨大なグレーダーが迫ってきました。

除雪車が通ったあと路肩には、通りの雪を寄せた大量の雪の塊を”おみやげ”のように置いていきます。

遠くから近づいてくるグレーダーを見ていると、重機の力で路肩に腰の高さほどの固くて重く、締まった雪を連ねてきています。

息子が1時間かけて車が車道に出入りできるように雪かきした入り口も、グレーダーが通過した後は雪の壁ができて、元の木阿弥になってしまうのは確実。

息子は雪かきの手を止めて除雪しながら近づいてくるグレーダーを呆然と眺めていました。

するとグレーダーのオペレーターが何か合図を送ると、グレーダーの巨大な排土板が少し持ち上がって、息子が雪かきをした出入り口の数メートルだけ、見事に除雪した雪を置いていかないように操作せてくれました。

運転席が大人の頭の位置くらいにあるオペレーターに息子が手を降ると、オペレーターが手を振り返してくれました。

さらに後続の2台のグレーダーも同じことをしてくれました。

まさに粋なプロの仕事。

吹雪の中、轟音を立てて走り去っていく3台のグレーダーを見送った息子が、

「将来、あの大きいのを運転する仕事をする!」

と言いました。

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