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音楽遍歴①
商業施設で買い物をするとき、テレビを見ているとき、仕事をしているときでも、普段からさまざまな曲に囲まれて生きている。ここでは、自分を形作った曲、ルーツとなる曲を忘れないために書いてみる。
「渡辺真知子というひと。(1)」でも書いたが、おそらくわたしが初めて触れた音楽は、西城秀樹の「ヤングマン(Y.M.C.A.)」だと思われる。それから、幼稚園で覚えた「おもいでのアルバム」だろうか。
1本の不思議なテープから
小学校に入るか入らないかの頃から、ずっと好きで聴いていたカセットテープがあった。あれは不思議なラインナップだった。曲名だけ書いてあって、歌手名などはあとから自分で突き止めた。覚えている範囲で数曲挙げると、
「パタパタママ」「まる・さんかく・しかく」「いっぽんでもニンジン」は、ポンキッキの曲。「夏にご用心」「ねえ!気がついてよ」の2曲が桜田淳子。
B面最後に浅野ゆう子の「オー!ミステリー」……この曲はホントに謎が多かった。最後だったから曲の途中で切れてしまうし、そもそもカセットのラベルに曲名すら書いていなかった。連呼しているから「オーミステリー」が曲名なんだろうなと予想はついていたものの、誰の歌かわかるまでしばらくかかった。
あとなんだっけ?歳をとってしまったな、思い出せなくなるとは。それにしても、ホントに不思議。当時隣に住んでいた人が録音してくれたらしいのだが、同時期に流行っていたはずのピンクレディーや山口百恵の曲は入っていなかった。
「夏にご用心」と「ねえ!気がついてよ」から桜田淳子の存在を知り、「しあわせ芝居」「追いかけてヨコハマ」「十七の夏」「はじめての出来事」などを好んで聴いた。デビュー直後より、落ちついてきたあたりの曲が好き。
浅野ゆう子の「オー!ミステリー」は詞の内容とキャッチーな曲調がけっこう気に入っていたけれど、伊藤アキラさん&筒美京平さんという超強力コンビだったとは……納得。
しかし、先日なにかの動画で見たけど、身振りが恐ろしく激しい曲だった。動きだけならピンクレディーの曲に匹敵しそうなほどだ。長年耳から聴いていただけだったからギャップが激しく、軽くショックを受けた。
学校で習った曲
学校で習う曲も素直に好きだった。小学5年の頃に歌った合唱曲「秋祭り」は特に大好きで、毎年歌いたいなあって思うほど気に入っていた。合奏曲なら「八木節ラプソディー」が印象強い。アップテンポで派手な曲が好きだった。
歌謡曲・フォークソングも、それと知らずに学校で習っていた。教科書に載っている曲もあったが、別に楽譜を渡された曲もあったと記憶しているので、先生自身が好きだったんだろう。
「赤い花白い花」「四季の歌」「翼をください」「贈る言葉」「太陽がくれた季節」……どれも定番といえば定番か。「鳥の歌」「虹と雪のバラード」は他の学年が合唱していて知り、好きになった。
「風の谷のナウシカ」は、映画が公開された年に合唱クラブで教わった。小林旭の「熱き心に」は、6年生のときに友人の母親が熱望してクラス合唱することとなった。おかげで「熱き心に」は今でも、わたしのカラオケレパートリーだ。
その友人は、耳コピで当時のアニソンメロディを弾いていたわたしに「北酒場」が黒鍵だけで弾けると教えてくれた子だった。チョイスが渋いわけだ。
イージーリスニング
最近はご無沙汰しているが、邦楽に限らず、イージーリスニングも好きだ。
小学校の頃から、5分間天気予報番組のテーマになっていたフランシス・レイの曲が好きで、画面のはしにあった「フランシス・レイ」を頼りに探し続け、ラジオなどから「白い恋人たち」にたどり着いた。
ポール・モーリアも好き。とっかかりは「時間ですよ」で天地真理が歌っていた「恋はみずいろ」。懐かし系番組で見たのだと思う。手品曲としてメジャーな「オリーブの首飾り」は、ベスト盤でポール・モーリアの楽曲だと知った。
「テレフォン人生相談」のテーマ曲もポール・モーリアの「La Rosita(ラ・ロジータ)」という曲だそうなので、ぜひ探して聴いてみたい。うちにあるCDには入っていない気がする。
クラシックまで書き出すとキリがなくなるので、今回の振りかえりはここまで。