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【デュエプレ】第26弾環境はナーフではなく他カードのアッパーで調整をかけたほうがいいんじゃない?というお話【天魔命導】

0. 諸注意

 本記事は全て個人の所感です。
実際どうなるか分かりませんし、アッパーが来なかったとしても知りませんし、実際にはナーフで調整が来るかもしれませんが、予想って実際に来るまでの間しかできないことなので、せっかくなので今のうちに思っていることを書いておこうと思います。

1. はじめに

 みなさんこんにちは。ミラミラと申します。
普段はデュエプレを遊んだり、デュエプレの動画を投稿したり、デュエプレの配信をしたりしてマスター帯で何とか戦っている弱小デュエリストです。

 第26弾環境、皆さんは楽しんでおられますか?
2024/05/29現在、紙の時代には存在しなかった《大勇者「猛攻の面」》を獲得した【緑単サソリス】だったり、デュエプレオリカの《龍覇 ワルボロフ》や龍解後の条件が緩和された《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》に《デュエにゃん皇帝》を組み合わせた【黒単ワルボロフ(デュエにゃん皇帝)】が高水準のデッキパワーで大暴れしており、それになんとか対抗する形で紙時代からの老舗デッキで総合力の高い【赤白バイク】(といってもターボ3がアッパー貰ってますが)が、トップTierを走っているように感じます。
まぁ、まだ環境が固まっているとは確定では言えないので、これからさらにまた別の強いデッキが来るかもですが。

 また、それに追従する形で【ドロマーロージア】だったり【白単サザン(連鎖含む)】だったりメガマグマを獲得した【モルネク】だったり【モルト王】だったり、それぞれの強みと対面相性で戦うTier2~3を含めると、数多くのデッキがNDのランクマッチでしのぎを削っているようで、個人的にはデッキパワーの差こそあれ、多様性のある比較的良い寄りの環境なんじゃないかなぁと感じています。

2. 現環境デッキに対する一部の声について

 しかし今現在、トップTierのデッキである【緑単サソリス】等においては、例えば、「《革命目 ギョギョウ》をターン1にしろ」だとか「パワカの《大勇者「猛攻の面」》をナーフしろ」という声がそこそこ聞こえてくるように感じる今日この頃です。

 個人的にも一理あると思う部分はあって、例えば《大勇者「猛攻の面」》は対応するのが非常に難しいカードです。
除去しようにも自身のマナ武装の常在効果でマナに帰っていくため、ボアロパゴスを展開していれば次のターンに再展開が可能であったり、ブロッカーを立てようにも、味方全体にパワー以下のクリーチャーにブロックされなくなる効果を付与するため、本来有利であるはずの《天命王 エバーラスト》を立てた後の天門や白単サザンをこちらが握っていたとしても、そのまま貫通されて負けてしまうということもなくはありません。
 《革命目 ギョギョウ》についても、今までループ防止のためにこれ系統の効果にはターン1制限を付けていたデュエプレには珍しく、ターン1制限が付いておらず、場合によってはこのカード1枚で詰んでしまうデッキタイプも存在します。
 《デュエにゃん皇帝》については、あらかじめループができないようにターン1制限が付いたのにも関わらず、相性の良いワルボロフというカードがデュエプレには存在していたことで、タイガニトロ等と組み合わせた凶悪なハンデスビート兼盤面コントロールもできるデッキとして生まれ変わりました。

 このように、現環境の中でもカードパワーで明らかに一歩抜きんでたデッキタイプが存在するため、ナーフを望む声が出てくるのは当然だと思います。

3. トップTierデッキはなぜ強いのか?

 ここで本題に入る前に、【緑単サソリス】や【黒単ワルボロフ(デュエにゃん皇帝)】がなぜ強いのかを考えてみます。
 雑に言ってしまえば、自身の動きによるカードパワーの押し付け力が強く、相手がそれに対応できないためです。
 2章で記載したように、《大勇者「猛攻の面」》を対面している時を例に考えると、相手がリソースとして触れない領域に除去するのが非常に難しく、現実的な除去手段としてははフリーズやデッキバウンス(山下送り)、盾送りが存在します。(単なるバウンスは次のターンに再展開されるだけなのでほぼ無意味)
 ただし、フリーズに関しては相手の盤面コスト30以上で龍解する《我臥牙 ヴェロキボアロス》が存在するため、状況によってはケアされている状況を作られていることも少なからずあり得るといった形です。
 次にデッキバウンスと盾送り、今のNDでこれらができるカードは何があるでしょうか?見てみましょう。

この3種だけらしいです。抜けがあったらすみません

 現在は殆ど採用されていないカード達だと思います。
《トンギヌスの槍》は25弾環境では【赤青UK】に入る非常に強力なカードでしたが、現在は多くのエグザイルクリーチャーのND落ちにより【赤青UK】というデッキタイプ自体が事実上消滅し、一部のコントロールデッキに入っても1枚程度のカードになっていると思います。
 《龍脈術 水霊の計》は効果自体は非常に汎用力の高いカードではありますが、それはS・トリガーとして発動した時の話で、基本的には手打ちを狙えない8コストのカードは採用する優先度が低く、それならばターンを稼ぎつつ打点にもなるクロックやホーリー等を入れたいというのが多くの人の心情でしょう。
 《究極ゲート》については専用構築になってしまうため言わずもがな。おそらく、運営は【九極侵略】にのみこの強みを与えて、環境メタの立ち位置としてのデッキ開拓を望んでいたのではないでしょうか。
ただし、現時点ではそのようなデッキは開拓されていないように思います。

 まとめると、【緑単サソリス】や【黒単ワルボ(デュエにゃん皇帝)】にはそのデッキパワーに対抗できる、手打ちも視野に入れられるような汎用性の高い受けトリガーが現在のND環境には殆ど存在しておらず、対面側は本格的に対策しようとするとデッキパワーをかなり落とさざるを得ない、というのが実情になっているのだと思います。
 そりゃ過剰なトリガーで受けきる【ドロマーロージア】とかのデッキタイプも出てくるわなって話です。

4.じゃあどうするか→既存メタカードのアッパー調整をしませんか?

 という所で記事のタイトルに繋がります。
皆さんは、実装されてから現在まで一切日の目を見ていないデュエプレのオリジナルカードについてご存じでしょうか?

こいつです

 カード指定除去というかなり強い効果を貰っているのにも関わらず、現在までの環境デッキに殆ど入ることはなかったカードです。盾から捲れた時にレッドゾーン等を除去できるのは強そうですが、相手にマナを献上してしまうため、場合によってはアシストになってしまうという弱みも持っています。
 また、現在の環境においてカード指定除去で一番除去したいのは、7コストの《邪帝遺跡 ボアロパゴス》だと思います。【デュエにゃん皇帝】をマナ送りにしたり、【ドロマーロージア】のドラグハートをどかしたりできますが、やはり《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を除去できないという1点で採用を渋ってしまいます。
 実は今のNDカードプールって、こういった微妙なS・トリガー群がたくさんあります。
これらをアッパー調整してメタゲームとデッキの構築の幅を増やしてみませんか?というのが今回の主張です。
 例えば、【緑単サソリス】はボアロパゴスが除去されてしまうと、次のターンのサソリスおかわりがない限り、リソース面で急に苦しくなって崩壊しがちです。
 そういった選択肢を対面側でできるようにして欲しいっていう想いですね。

4.1 個人的にアッパー調整して欲しいカード群と調整案

《スーパー・エターナル・スパーク》

《スーパー・エターナル・スパーク》 第23弾出身

[現状の問題点]
・進化でないカードしか除去できない
  ⇒《大勇者「猛攻の面」》や《デュエにゃん皇帝》、バイク系進化獣を除去できない
・コスト6までしか除去できない
  ⇒《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を除去できない
[改善案]
・上記のどちらかができるようにアッパー調整する(流石に両方は強すぎるので)

《邪帝の呪法》

《邪帝の呪法》第24弾出身

[現状の問題点]
・コスト6までしか除去できない
  ⇒《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を除去できない
[改善案]
・コスト7まで除去できるようにアッパー調整する
 相手にマナを与えてしまう可能性がある関係上、《スーパー・エターナル・スパーク》より1コスト軽いのも妥当だと思います。

《龍脈術 落城の計》

《龍脈術 落城の計》第24弾出身

[現状の問題点]
・コスト6までしか除去できない
  ⇒《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を除去できない
[改善案]
・コスト7まで除去できるようにアッパー調整する
 手札に戻るという性質上、どんな対面においてもリソース自体は減らないため、《スーパー・エターナル・スパーク》や《邪帝の呪法》よりコストが軽いのは妥当だと思います。というか、墓地退化の使い道が無くなった分のアッパー調整は貰ってよくない?

《龍脈術 水霊の計》

《龍脈術 水霊の計》第23弾出身

[現状の問題点]
・手打ちハードルが高い
  ⇒相手のドラグハートや進化クリーチャーの除去までに間に合わない。間に合ったとしてもかなり後手後手なのでそのまま押し切られる。
[改善案]
・1コスト軽くして7コストにする。何よりもサイクリカで使えるようになるのがかなり大きい。

《スーパー・獅子幻獣砲》

《スーパー・獅子幻獣砲》第23弾出身

[現状の問題点]
・4コスで除去範囲4コスまでて
[改善案]
・コスト5まで除去できるようにアッパー調整する
 ⇒《邪帝の呪法》が現状6コス以下マナ送りなことを考えると、除去範囲5コスまでは妥当な範囲だと感じる。というか後手カードかつ盤面に残らない呪文なのにこのメリット査定の無さは異常。コモンなのが悪いのか。

《イフリート・ハンド》

《イフリート・ハンド》第26弾出身

[現状の問題点]
・クリーチャーしか除去できない
  ⇒ドラグハート等を除去できない
[改善案]
・カード指定除去としてアッパー調整する
  7コスって手打ちハードルそこそこ高いし、水霊の計とは違って9コスまでしか取れないってところで、赤のカードとはいえこのくらいの調整はしてよさそう。盾から入った時にも使える代わりに単体除去なので、マナ武装条件のあるバニ銀ともコスト等の諸々考えるとそれぞれにそれぞれの強みがあるほぼ互換関係。環境によって使い分けられそう。

といった感じです。

5.まとめ

 今現在の環境でも、ボアロパゴスに対応できる可能性のある《龍脈術 水霊の計》が採用候補にすら上がっていないのは、先述した通り手打ちのハードルがかなり高く、トリガーとして捲れた時以外では自身のデッキの動きを阻害するだけの不純物になりがちなので、投入するデメリットの方が大きくなりやすいことが主要因としてあると個人的に思っています。(受け採用だとしても今は強力なトリガークリーチャー群も実装されたので)
 そのため、再三の主張ですが、それらのデメリットを小さくしつつ汎用性を高めるアッパー調整を行うことで、メタカードとしてデッキ投入することに伴うデッキパワーの低下幅を抑えたり、環境メタゲームや構築の幅を広げる調整をしてみませんか?っていうお話でした。どうかな?松浦さん。悪くない話だと思うんだけど...…俺とお前の仲じゃん?なぁ、元気...…

 ただし、このアッパー調整に伴うデメリットももちろんあります。現環境において、【モルト王】は《英雄奥義 バーニング銀河》を無理なく採用できることにより、既存の環境デッキの中でほぼ唯一と言っていいほど、《邪帝遺跡 ボアロパゴス》や【ドロマーロージア】のドラグハート等に触ることが可能で、環境に対し独自の強みを持つことができているデッキタイプです。
 もし、この記事のようなアッパー調整がされた場合、【モルト王】の独自の強みは少なからず薄まってしまうため、去年12月のデッキ販売が【モルト王】だったこともあり、運営としてはあまりやりたくないかもしれません。
しかし、SRやVRナーフでポイントを回収される方が長い目で見てあぁ、厭。という意見もあります。どうなんでしょうね。

6. おわりに

といった感じで今回の記事は終わりです。
 ここまで書いておいて何ですが、結局は運営が現状をどのように認識しているか、という運営方針に依存すると思うので現状を良しとしているのであれば、もしかすると7月のEX弾発売までこのままノータッチというのもあり得るかもしれませんね。

 また、私がナーフではなくアッパー調整によるメタゲーム化を望んでいるのにはまた別の理由がありまして、
『現状のカードパワー程度のインフレは今後どんどん更新されていくため』
というのがあります。
これがどういうことかと言うと、7月のEX弾は分かりませんが、順当にいけば今年9月の第27弾にはおそらく《伝説の禁断 ドキンダムX》や各種S級侵略者、《ボルシャック・ドギラゴン》等が来ますし、その2か月後の第28弾には《蒼き団長 ドギラゴン剣》や《時の法皇 ミラダンテXII》が実装されるRevF期が来るんですよ。
 そんな大インフレが起こることを現状で予定しているのにもかかわらず、現状のNDのカード達をナーフしてしまうと、それらのカードに既存のカードたちは対抗できるんでしょうか?
ナーフで牙を抜かれたカード達は今後のインフレによって次第にスポットすら当たらなくなってしまい、そのままND落ちを待つだけの存在になってしまうのでしょうか?
毎弾毎弾、強すぎるカードが出るたびに実装→ナーフを繰り返していくんでしょうか?まぁ見苦しいですよね。
 という訳で、メタゲーム用のカードを強くして、今後起こる大インフレに対してもそれらのカードの存在により、ある程度紙からの反省を活かした環境調整をやってくれないかなぁ、というのが今回の記事を書いた根本にあります。

 ただし、急に手のひらを返しますが、《革命目 ギョギョウ》に関しては1体につきターン1制限を設ける形でナーフするべきだと思います。
こいつって何故かデュエプレの基本方針(?)にあるはずのループ防止用のターン1効果が付いていませんし、実際にギョギョウミラー同士でのループや複数侵略がされた場合のバグで色々と問題を起こしてるみたいですし。
強すぎるというよりは、カチュアや大地サイクリカがそうであったようなランデス関連の厳しめお仕置きのように、デュエプレの思想では抑制対象であるはずのループに繋がるカードなのでナーフするべきって主張ですね。説明めんどくさっ!

というわけで、既に長くなってしまいましたが、これ以上語ってもさらに冗長になるだけなのでこの辺りで終わります。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ミラミラと申しました。


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