【お金のこと】基本をおさえる

数年前、仕事場で
「高校生の時に【マネー】のことを
 授業で教えてくれればよかったのに」
という話になりました。
私よりも若い世代の人たちの間で
そのような話題が出たのですが、
この会話の少し後に
2022年(令和4年)4月から
高校で金融教育が義務化され、
資産形成の授業がスタート
というニュースがありました。
これから20代になる若者たちは
「授業で資産形成について学んだ世代」
ということになります。

基本を学ぶことはあらゆることで大切です。
なぜ大事かというと
「ある特定の人物が言っている理論を
 そのまま鵜呑みにしない力」が備わるから。
「なるほど一理ある。だがしかし~」
「では、他の人はどのように言っているだろう?」と
誰かのアドバイスを受け止め、
かつ、受け流すことができる。
このテクニックは「基本」を身に着けてこそ
のもの。
マネー、資産形成の基本を知ることは
「だまされない」ためであり
「誰かひとりの声を鵜呑みにしない」
「盲信しない」ために、これ以上なく有効です。

基本に忠実に経験を重ね、
細かい失敗を重ね、小さく成功していく。
細かい失敗に猛省することなく、
きちんと向き合って検証して経験値を得る。
「うなだれて現実を見ない」では繰り返す。
そして、小さな成功にぬか喜びしない。

上記の事は自分のやりたいこと、好きなこと、
ハマっていることなら、
誰しも自然にやっているものです。
もちろん楽しいばかりではなく
壁にぶちあたること、スランプが訪れ
苦悩する時間もありますが、
物事に向き合っている時そのものは夢中で、
「猛省より検証、経験から新たな試み」という流れを
自然にやっている。
子どもの頃の公園遊びや鬼ごっこにも
Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、
Action(対策・改善)の
仮説・検証型プロセスを循環させ、
マネジメントの品質を高めようという概念
「PDCAサイクル」は確実に存在した
と思うのです。

お金について考えること、向き合うことを
まるで汚いこと、よくないことのように言う人がいる。
そんな気配を感じながら生きています。
実際、そんな人には会ったことがないのだけど
「頭の中にお金のことがあるのは
 なんとなくよくない」という
誰からされたのかわからない刷り込みが存在する。
向き合わないことで何が起こるか。
向き合うことで何が起こるか。
基本をおさえていないと
この2つの検討すら見誤る。

「政治と宗教と野球のことは人前で話すな」
というのが処世術、世渡り術として語られて久しい。
ただ、人々が語りあわなかった結果、
何が起きたか、、、
野球はさておき、政治と宗教は
あまりにもいろんなことが起きすぎた。

政治と宗教と野球そのものがタブーなのではなく
あらゆるジャンルについて話す時
人格否定につながる話、
話し方をしないことが大事。
「人格否定につながりやすいから
 最新の注意を払おうね」が
いつしか「話さない方がいい」にまで
なってしまったのではないか。

マネーもしかり。
基本をおさえ、比較検討し、
誰かを否定せずに語り合う時間と場所を持つ。
授業で習わなかった私たちも、
現代の高校生のように
基本をおさえていきたいものです。


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