SXSW 2021から読み取る7つの兆し ④Protest Tech
3月に行われたSXSW Online 2021を振り返り、VISIONGRAPHが独自に読み取った7つの兆しをご紹介します。
The Knowledge of Protest Technology for Digital Surveillance /
香港、ベラルーシ、そしてミャンマー
政府に立ち向かうための民衆の知恵とテクノロジーが教えてくれる未来
Black Lives Matterをはじめ昨年からアメリカ国内では抗議デモ活動が多く起きており、SXSWでもこのテーマに関するセッションが数多くありました。世界各国の状況を踏まえて最新の議論が広げられるのがSXSWの特徴です。
これまで数年は、Teen Vogue等の出版社にはじまり、Now ThisやVOXなどの動画メディアが、若者の政治的関心を育てるための戦略をSXSWで話してきました。2021年では、これらのメディアからTikTokなどの動画SNSプラットフォームに舞台が移ってきたことが読み取れました。
一方で非常に示唆を与えてくれたセッションが、「Protest Technology」と呼ばれるジャンルのテクノロジー領域です。抗議デモを行う市民のためのツールであったり、インターネットが断絶してしまった地域や、政府からの監視がある環境下でも安心して使える暗号化技術について、国を超えて議論がされました。このProtest Technologyの領域からは、「監視社会」に向けた未来の兆しを見ることができました。
Futuristが考える、Protest Techの未来予報:監視社会化が進みすぎた世界で必要なサバイバルの方法
今後の社会の変化を想定し、技術面だけでなくコンセプト面・デザイン面でも多くのアイデアを議論しておくことで、テクノロジーが人々を助ける未来を生み出す事に繋がります。
例えば個人が特定される事を防ぐウェアラブルデバイス「ShutGlass」。監視社会において個人情報となるデータを不必要に搾取されないよう、このような自分を守る為に身に着けるデバイスが必要とされるでしょう。
SXSW 2021で発見した、Protest Techの未来を考えるきっかけを与えてくれた兆し
Protest Technologyから考える「監視社会」 Session: Protest Tech from Hong Kong to Belarus
「信頼できる会社やブランドが運営するクラウドサービスは安全である」「自分の個人情報は国に安全に運用されている」
このような情報セキュリティの前提が覆されてしまった時、どのようなサービスが必要となるでしょうか。実際に香港やベラルーシの市民デモの事例を紹介し、未来のテクノロジーやサービスの在り方について議論が行われました。
数ある事例から兆しを抽出し、未来のコンセプトをつくる
VISIONGRAPH Inc. / 未来予報株式会社は、イノベーションリサーチとコンセプトデザインを強みにした未来像{HOPE}をつくる専門会社です。
SXSW Japan Officeとしても活動しています。
世界のイノベーティブな事例のリサーチや、コンセプトや戦略の設計、Futuristによる講演・勉強会の開催など、お気軽にお声かけください。
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