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2021年予報②多宅 / Extended Home

*****2020年末に公開した11個の2021年予報をnoteにて公開します。2022年予報にもご期待ください*****


家のような居場所を外につくる 多宅 / Extended Home とは?

実質3LDK🏡
寂しくない一人暮らし、始めました。


最近、おしゃれに改装された銭湯やコインランドリーを見かける事が増えました。カフェやコワーキングスペースが併設されていて、家にいるより居心地がいいとか。

2020年は在宅ワークという働き方が増え、自宅がオフィスの役割を持つようになりました。その逆の動きとも言えるのが、自宅に備わる機能を外に持たせるというものです。例えば、クローゼット代わりにトランクルームを利用したり、近所のカフェが子供の勉強部屋になったり、近くの銭湯でリフレッシュしたり…。住んでいる町全体を上手に利用して、ご近所さんと緩い繋がりを持つと意外と豊かな暮らしができるようです。自宅は最低限のミニマムなワンルームにして、住む町が持つポテンシャルを重要視する人が増えているという話も。

人との繋がりとは何かを考え直す機会となった2020年。
自分や家族だけで籠る生活より、他者との緩く心地良い繋がりを求めて”多”宅に住むという感覚は広がっていくかもしれません。マイホームや自宅という価値観が変わる時が訪れようとしています。2021年は、自宅の外に複数の居場所を持つ「多宅生活」が人気になると予報します。

多宅

2021年にあらわれる<かもしれない>もの

自宅周辺の狭い生活圏内に限定して、複数の居場所を持つ人々が増加し、住環境を心地よくするサービスが続々と生まれるでしょう。

例えば・・・
・Wifi完備で仕事のしやすい公園ではバーベキューランチもできる
・気分転換で散歩しながら音声だけミーティングに参加
・ショッピングモール内に泊まれるシェアオフィスが登場
・絶対に感染しない/させない、刑務所の面会室のようなミーティングブース


当社の未来予報データベースの中を探してみると、数年前からSXSWでは「旅をしながら働くエンジニア」向けのサービスが登場し、日本でも住宅のサブスクなど、その兆しは出てきています。また、時間貸しのairbnbのようなサービス(急な会議やお昼寝用に時間単位で周囲の貸し出し物件を見つけられる)もあります。ここに新たなジャンルとして「居場所を拡張する」サービスが増えることに期待が高まります。
一方で、公共空間を綺麗に保つ意識が高い日本ならではの「多宅」という生活スタイルを、面白いシステムにして海外に輸出する人も現れるかもしれません。

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