退職金を、住宅ローンの返済にするか、資産運用をするか。
信頼できるファイナンシャルプランナーがあなたのそばに。(ミライブ)
退職金を受け取った場合、
「住宅ローンを一括返済する」のか、
「資産運用に回す」のか、迷う方は多いのではないでしょうか。
住宅ローンを完済すれば毎月のローン返済がなくなるため、家計収支の改善が期待できます。ただし、住宅ローンの一括返済には注意点もあります。
また、退職金の使い道としては住宅ローンの返済にあえて当てずに資産運用を行うといった選択肢もありますので、十分に検討することが大切です。
「住宅ローンを一括返済した場合のメリット」
・返済の総額を減らす(金利分の支払いを減らす)ことができる。
・完済すると、家計の収支(キャッシュフロー)が改善できる。
・住宅ローンが無くなり、気持ち(心理的負担)が楽になる。or軽くなる。
「住宅ローンを一括返済した場合のデメリット」
・退職金が住宅ローンの返済だけで無くなってしまう場合がある。
・万が一の保障(住宅ローンの団体信用生命保険分)が少なくなる。
・住宅ローンは低金利なので、利息軽減の効果はそれほど高くない。
「資産運用に回す場合のメリット」
・不労所得(自分が働かなくても得られる収入)は確保できる。
・まとまった金額になるので運用効率が良い。
・銀行預金が低金利のため、インフレ(物価上昇)の対策になる。
「資産運用に回す場合のデメリット」
・投資額(元本)よりも減額するリスクがある。
・すぐに現金が出来ない(流動性の低下)リスクがある。
・手間が掛かる。
日本では、住宅ローンの金利が、歴史的にも低金利で推移していますので、
住宅ローンの金利より高い運用成績を継続できるのであれば、理論的には
住宅ローンの返済より、資産運用に回る方が効果的と言えます。
例1
住宅ローン残高2,000万円を一括返済返済したときの効果
利息軽減額=約76万円
(条件:ローン残高2,000万円、残15年、金利0.5%の場合)
例2
投資額(元本)2,000万円を、年利2%で15年間運用できた場合
手元利益=約551万円
(条件:年利2%、15年間、税引き済みの場合)
また、「資産寿命」という考え方から考えると、
退職金2,000万円を65歳から毎月10万円ずつ取り崩した場合、
例3
銀行の普通預金が0.5%だったとしても、82歳5か月で、ほぼゼロ。
例4
資産運用の効果が3.0%だったとすると、87歳11か月で、ほぼゼロ。
例5
資産運用の効果が5.0%だったとすると、99歳3か月で、ほぼゼロ。
※数値は概算となりますので、ご自身でご確認ください。
(参考)金融審議会市場ワーキング・グループ
「高齢社会における資産形成・管理」報告書(案)
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/market_wg/siryou/20190522/01.pdf
「人生100年時代」で、「運用が一般的になってきた!?」として、
2,000万円を、65歳から、99歳まで、毎年5%で運用していくことは、
なかなか簡単ではないのではないでしょうか。
住宅ローンを「住宅ローンを一括返済する」場合と「資産運用に回す」場合
についてメリット・デメリットについてまとめてみました。
退職金を受け取ったら、ご自身のこれからのライフプランを見直す良い機会
かと感じます。
まだ、退職金を受け取るまで時間がある方は、充実したセカンドライフを
過ごすために、イマからできることを考えておくとよいかもしれません。
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