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画工。道具は筆のみ、静か〜な現場…
群馬県高崎市の「あなたの街の看板屋さん」未来社のRTです。
今日も元気に作業してます。
今日は、壁にお絵描きです。
画工をする場合は、下地の掃除、調整からが重要です。
いつもは、シート貼るとか、製作物を取り付けるとか、
が多いのですけれど。
今回は、お客さんから画工がいいと言われまして。
作業車が使えないので、
「じゃあ、足場組んでください」とお願いしたら、
組んでくれました。
高圧洗浄で壁面の掃除です。
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乾いたら、プライマーを塗布します。
そんで、また乾いたら、ベタの塗装です。
基本的には、2回塗りです。
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ベタ塗装が仕上がったら、
お絵描きの始まりです。
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通常の施工であれば、インパクトでビスを打つ音や、
吊り上げる重機の音などでガチャガチャするんですけど。
作業してるのに何も音がしません….
くしゃみしたら怒られそうです….
道具は筆のみ。
作業の騒音が、ゼロデシベルです。
なんて隣近所に優しい現場なんでしょう。
そんな地味な作業も無事完了。
本日もお疲れ様でした。
RT
画工といえば思い出すのは「映画館」と「銭湯の富士山」
近所の映画館の職人さんはあまりお上手でなかったので、いつもスペインのマリア像復元のレベルで似ても似つかぬハリウッドスターだったのを懐かしく思い出しました。
銭湯の富士山って調べたら大正になってからのことだったのですね。まあそれでも100年以上前のことですが…
銭湯の絵は日本の独特な文化的伝統であり、興味深い歴史を持っています。
銭湯絵の起源
銭湯絵の発祥は大正元年(1912年)、東京の神田猿楽町の「キカイ湯」にさかのぼります。店主は浴室の板壁を活用し、子どもたちを楽しませるために背景画を描き始めました。
伝統的な構図
典型的な銭湯絵には基本的な構図があります:
• 空を背景
• 遠くに大きな富士山
• ふもとに低い山並み
• 松や川などの水辺の風景
特徴と変遷
モチーフの多様性
• 伝統的には富士山が中心
• 最近では上野動物園のパンダ、スカイツリー、ペットなど、多様なモチーフを取り入れる
地域性
• 主に関東地方の銭湯に集中
• 西日本では「銭湯=富士山」のイメージは薄い
現代の銭湯絵
現在、銭湯絵師は世界に3人しかいないとされ、各銭湯のオーナーと相談しながら独自の世界観を描いています。描画は通常1日で男湯と女湯の2面を仕上げます
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