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21世紀の「看板建築」
群馬県高崎市の「あなたの街の看板屋さん」未来社のHMです。
まずは、今日のお題「看板建築」をサラッと説明
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現在でもその独特でノスタルジックなデザインで街の景観に歴史的な魅力を与え続けてる「看板建築」とは、関東大震災後の復興期に建てられた、木造の商店併用住宅の一種です。この建築様式は、伝統的な町屋のファサードを銅板やモルタル、タイルなどの不燃材料で装飾しています。
木造ですが、その正面部分に不燃材料が用いられています。関東大震災後の復興期に建てられたので、防火対策です。そのファサードは西洋建築の影響を受けており、多様な装飾が施されています。これには日本の伝統的な建築様式にはない垂直な壁面やパラペットが含まれ、これが看板のように見えることから「看板建築」と呼ばれたそうです。
看板建築は、大正末期から昭和初期にかけて大流行したそうです。市街地建築物法の影響もあって、敷地を有効活用するために軒を出さない設計されたことからも「看板」に近いものとなったのでしょう。
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看板「のような」建築様式を経て、上の指江昌克氏のアート作品を見るまでもなく広告の時代「看板と建築」へ。まさに玉石混交なのは絵の通り。
批判的な意図で描かれていたとしても「看板屋さん」として文句は言えません。
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さて、21世紀も20年余りが過ぎた今、まさに「建築が看板」な画像に出会いました。
Louis Vuitton のニューヨークの旗艦店の現在の姿です。仮囲いの扱いなので正確には建築物ではないのですが、まさに看板建築!
まあ、Louis Vuitton は商品自体がモノグラムにより看板とも言えますが、「薔薇の包みの高○屋」の上をいく発想で、仮囲いとはいえども手を抜かない姿勢には脱帽いたします。再現度ハンパない…
HM
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