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チャレンジ!農業でのデータ活用!

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。スマート農業という言葉が徐々に広がってきており、特にハウス栽培などではデータを活用した環境制御型農業の広がりが目立つようになってきました。高知県などは県を挙げて環境制御型農業を推進しており、農業が「安定収量」・「安定品質」をデータに基づきサイエンスとしてより”再現性が高い”ものとなりつつあります。

高知県のIoPプロジェクト

栽培面でデータを活用することでは、何よりも「再現性の高さ」がメリットとして挙げられます。上手く栽培できたときに「なぜ上手くができたのか」をデータ分析を行い、次も同じように上手く栽培するためにはどうすればうまくいくのかをデータで見ることができるからです。うまく栽培できなかった時も同じで、なぜうまくいかなかったのかという原因を理解し、次の作ではそのようにならないようにすることで、「安定収量」・「安定品質」に導くことができます。

しかし全国的にみるとまだまだデータを活用していない農家も多くあります。今回はまだデータ活用型の農業に取り組んでいない人向けにどのような手順で取り組んでいけばよいかを述べていきたいと思います。

<第1ステップ:まずは測ってみよう!>
ハウス栽培でのデータ活用型農業を始めるには、まずハウス内の温度、湿度 、CO2濃度といった光合成に重要な要素の状態をを測ってみるところからスタートするのがよいでしょう。

私も以前は農家の方に「そんなもの必要ない」といわれた経験があるのですが、試しに一度、測ってみれば自分のハウス内の状況が適切な状態ではないことがわかり興味を持ってもらえることがよくありました。
特にCO2濃度です。日中の CO2濃度が意外にも外気のCO2濃度より低いことに気づきビックリされる人が多いです。外気のCO2濃度より低いということはその作物の光合成能力が十分に発揮できていないということです。
”百聞は一見に如かず”まずは試しに自分のハウス内の栽培環境を見てみることが大事です。


<第2ステップ: 記録してみよう!>

データ活用の必要性を感じたら 次の段階は温度、湿度、CO2濃度などを時間とともにデータとして記録してパソコンなどで見れるようにしたい。
これで1日の環境変化が過去の計測値も含めて見られるようになります。そうすれば、例えば CO2濃度が朝方は適切な状態にあるけれど、日射量の多く光合成環境が良い時間帯には足りていないことが見えてきます。

そこで試しに日中に CO2を施用してみて1日の CO2濃度の推移が変化と、作物の生育が変化がわかれば栽培におけるデータ活用が面白くなってきます。

また第2ステップでもかなりデータ活用型の農業にハマってきた人向けの機能が充実の農業専用モデルはこちらでです。

このレベルに来ると単にデータを測定し蓄積するだけでなく、異常値になった際にアラートが発信されたり、農家仲間とデータの共有ができたりする機能がついてきます。

ここまでくれば、かなりデータ活用型農業にはまっていますので、次のステップにいきたくなります!

<第3ステップ:制御して自動管理へ!>
最終段階では測定した温度や湿度、CO2濃度などを元に天窓や谷換気窓を開閉したり、暖房機や循環扇を動かしたりを自動で制御できるとより良くなります。
人間がイチイチ目で見て制御しているとどうしても忘れたり、タイミングズレてしまったりするので、センサーなどを使って自動計測し、計測されたデータでハウスの各設備が自動で動作してくれれば、安定的に栽培環境を最適にしてくれますし、人間も楽をすることができます。

このようにデータ活用型農業(環境制御)は段階を追ってステップアップしていくのが良いと思います。

もうここまで来るとプロフェッショナルですね!

これからの時代、農業もデータの基づく科学的アプローチで「再現性」が求められます。
「農業は植物相手、自然相手の仕事だから・・・」と言い訳が通用しない時代になってきていますので、ぜひ農業でのデータ活用を目指していってください!

【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com


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