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未来の農業の主役は?

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。現在、国際紛争や円安の影響であらゆるものが物価高になっており、それは農業経営にも影響を及ぼしています。
農業で使う肥料や農薬、重油など燃料が軒並み値上げ状態になっているからです。

原材料高にともなってパンやインスタントラーメンなど加工品は軒並み値上げしていますが、残念ながら農作物は原材料高を販売価格に転嫁することができず、資材は価格が上がるのに、農作物の販売価格は上がらないという状況で農園の経営が非常に圧迫されています。

農作物は基本的には卸売市場での需要-供給のバランスで価格が決まりますので、販売価格に転嫁できないのは需要より供給が多い供給過剰だからです。

農業資材高はおそらく今後も続くものと思われる一方で、構造的に販売価格が上がらないという状況なので、農業経営の苦しさは今後も続くものと思われます。

こうしたことから考えられる今後の農業業界は、「コストが高くなっても耐えられる生産性が高く、規模の大きな農家」が生き残っていく形となり、その一翼を担うのが企業の農業だと考えます。

もともと企業、特に製造業はたくさんの人間を安い賃金で効率よく働かせて利益を上げていくことが得意であり、工場の生産ラインでは徹底的な標準化・平準化で高い作業品質でよりたくさんの製品を作り上げてきました。
それは農業分野にも十分に当てはめていくことができます。現在は企業の農業参入は文化の違いや技術の違いなどもあり苦戦が続いていますが、時間が経つにつれて徐々に企業の農業参入も進んでくるものと思われます。

一方、既存の農家においても徐々に大規模化が進み、農家は製造業のノウハウを取り入れて大規模な農家が誕生してくると思います。

そのように考えると、将来の農業の主役は、
・大規模化に成功した農家
・農業参入企業
・味など差別化を突き詰めた中小農家

となっていくのではないか、、と考えています。

淘汰の時代、中小農家は共同体を作って大規模化を図っていくか、栽培技術などを極めて徹底した差別化を図るかなど戦略を組み立てていかなければいけない時代になっています。

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