夏の「葉焼け」にご用心! (農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。夏真っ盛り。子供のころ、夏は植物や昆虫が活発になるので好きな季節でしたが、大人になるとだんだん暑さに耐えられなくなってきますね。とにかく暑いです。
強烈な日差し、強烈な暑さ・・・。これはトマトの樹の生長にも影響をもたらします。その一つが「葉焼け」。強烈な日差しであったり、水不足であったりによりトマトの樹は「葉焼け」になったりしますので要注意です。
葉焼けの原因はほかにもいろいろありますが、この季節に発生する「葉焼け」は強烈な日差し、水不足が原因となるケースが多いです。
特に曇りや雨が続いたのちに天気が一変し、カンカン照りの晴れの日が続くと多くなります。日差しが強いということは気温も高くなるということになりますので「葉焼け」を起こすことが多くなるのです。
よほどひどい状態でなければ、トマトが環境や天候に慣れてきますので、自然と葉焼けしなくなっていきます。このあたりは人間の体と同じですね。
葉焼けした部分は元に戻りませんが、新しく展開した葉に葉焼けが見られないようであれば、特に問題ありません。
どうしても日差しによって葉焼けするようであれば、ハウス内の遮光カーテンや寒冷紗などを活用して午後からの日差しが和らぐような工夫が必要です。
次に水不足についてですが、日差しが強いと葉からの蒸散量も多くなり水を十分に与えていなければ、葉に含まれている水分が抜けることによって、細胞が壊死した状態、つまり「葉焼け」になります。植物の蒸散は人間の汗と同じで植物の葉を冷やす役割もあるので、水分が十分に与えられなければ葉の温度調整ができなくなり、乾燥と高温で「葉焼け」になるのです。
この場合、適切な水量を供給してあげることで新しい葉に葉焼けは発生しなくなります。また水を十分に与えているつもりでも培地からの直接的な蒸発が多く実質的に植物が吸水している量が少なければ、乾燥状態にもなりかねないので、培地をマルチで覆うなどの対策をしたほうが良いケースもあります。
葉焼けは植物の熱中症。気を付けて観察しましょう!
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