大規模農園の紹介 ~アグテコファーム吉川~
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。最近、企業の農業参入が進んできています。やはり企業が農業参入するとなると資金力があるので非常に大規模な農園が多いです。
今日は滋賀県野洲市にある大規模レタス農園「アグテコファーム吉川」です。
香港に本拠を置き、高温多湿の環境下でレタスの水耕栽培の技術を確立したAGTCインターナショナルが滋賀県で2020年に開業した太陽光利用型の環境制御型ハウス。ハウス面積は4ha。
4haって広さのイメージ湧きます? 正方形なら200m×200m=40,000㎡です。甲子園球場のグランドの広さが約13000㎡ですから約3倍ですね。そんな巨大な広さの農園にぎっしりとレタスが植えられています。
水耕栽培でリーフレタスを栽培されております。しっかりと栽培環境を制御しているので年間通じて出荷できる上に、消費者が1袋98円でレタスを購入できるようにすることが目標としており価格も安く抑えてきています。
公表されている情報によると、アグテコファーム吉川の出荷可能量は年間1,000tということで、1人当たり年間の消費量は約1.8kgといわれていますので、約55万人分の年間消費量を賄うことになります。
滋賀県の人口が約141万人ということですから1/3以上を賄えてしまうコトになりますね!
近隣のレタス農家にとっては怖いですが、今後の食料の安定供給を考えると消費者にとっては心強い存在ですね。
国際規格のグローバルGAPの認証も受けており、食品安全、トレーサビリティ、作業従事者の労働安全と健康、環境(生物多様性を含む)なども万全!
農業人口の減少の中、食料の安定供給においてはこういった企業の農業参入は必須になってきます。一方で企業の農業参入では「苦戦」の話もよく聞きます。これは安定供給するための設備投資が巨額になるからです。
頑張ってほしいですね!
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