儲からない農園の4つの特徴 (農業)
儲かっている農家もいれば儲からない農家もいます。これは別に農家に限ったことではないですよね。ラーメン屋でもハンバーガー屋でも、同じような立地にあっても行列のできるところもあれば、閑古鳥が鳴いているところもあります。
マーケティングが間違っている、間違った努力をしているなどのケースが多いです。
儲からない農家の特徴としては以下のことがあげられます。
1.大量生産品と同じ土俵で戦っている。
儲からない農家はスーパーなので大量に流通する商品と同じような商品を生産して販売しようとします。かつてモノがなかった時代にはそれも通用していました。しかしこれだけ時代が変化すれば 顧客のニーズもかわり多様化しています。物があふれている今、生産側の思いだけで大量に商品を生産して販売するというやり方では通用せず、規模の小さい農家はつぶれてしまいます。消費者が何を求めているのか、、そこに耳を傾けて消費者に選ばれる商品を生産することが儲からない農家から抜け出すポイントだと思います 。
2.自分が変わらない。
例えば消費者が300gは多いので100gを欲しいと願っているのに、家にある機械は300gの袋詰めしかできないから商品が欲しいなら300gを買えばいいと生産者が形態を変えることを拒むケースです。せっかく消費者が欲しいタイミングや量といったニーズを把握していても生産者が変わらなければ事業そのものも変わりません。
3.生産者の自己満足を発信してしまう。
土にこだわって愛情を込めて作った作物です、、というキャッチコピーは生産者側からするとお客様の心に響くと思いがちです。しかし生産者が費用をかけてこだわったアピールは心をつかむどころかお客様の気持ちを遠ざけてしまいます。消費者が求めているものはこの商品を買うことで得られる幸福感であって生産者の側の独りよがりのアピールではないのです。買っていただくというのは消費者の要求を満たすことであり、それがなければ購買意欲を喚起できないという仕組みを理解することが重要です。
4.できない言い訳を先にしてしまう。
今の時代インターネット販売は当たり前。消費者も新鮮で美味しいものを求めています。ならば少量でも産地直送の商売を取り入れて最速で届けてくれる物流と契約を結べばいいのです。もしその仕組みが分からないのならすでにやっている人に教えてもらえばいいでしょう。それなのに「農家だからビジネスは無理」、、とか「そんなことをやる人はいない」、、と決めつけてできない言い訳をしてしまうから時代に取り残されてしまうのです。この「農家だから無理」という発想は非常に危険です。
これら儲からない農家の4つの特徴から言えるのは、儲かる農家はお客様の声を聞き、お客様の要望を実行しているということです。
これは農業だけでなく他のビジネスでも同じことがいえると思います。しかし農業分野はどうしても保守的な部分があるので、非常に顕著にこのような傾向があるのかな、、と思っています。
農業でしっかりと稼いで持続していける農業を作りたいですね!
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