夏のハウスの暑さはこれで乗り越えよう!(農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。
5月半ばにもなるとハウス内は真夏状態ですね。暑いです。
ハウス内は既に朝10:30くらいには30℃を突破して、今は15時ですが、まだ30℃が維持されています。季節的にはまだまだこれから暑くなっていく時期ですよね。
まあ梅雨の時期になれば一旦暑さはマシになりますが、梅雨が過ぎればあっという間に夏ですから夏のハウス栽培をするのであれば今のうちに暑熱対策をしていかなければなりません。
暑熱対策といっても、ミストシステムやパット&ファンのような設備があればいいですが、低コストで身近なところで人気があるものといえば「遮光塗布剤」です。
そこで今回は遮光塗布剤について記載します。
遮光塗布剤とは、液剤内に光の反射率の高い鉱物などの微粒子とそれを定着させる樹脂(接着剤)を混ぜたもので、ハウスの被覆に塗布することにより、ハウス内の気温の上昇を抑制する資材をいいます。
鉱物の種類によって遮光効果のほかに遮熱、光質変化(散乱光、選択透過)などの機能を持った塗布剤も市販されています。
<長所>
・ 夏季の高温が人や作物に与えるダメージを緩和できる
・ 内部遮光資材に比べ、安価に導入できる
・ 濃度を調整することで、作物や求める効果にごとに使い分けができる
・ 被覆の種類を選ばず、手軽に使えるものが多い
・ 内部・外部遮光と異なり、資材の影ができにくい
<短所>
・ 塗布作業に人手がかかり、天候条件に左右される
・ 飛散してしまうため、民家の付近や車の往来の激しい場所では使いづらい
・ 年ごとの天候条件により、予定よりも早く落ちてしまったり、逆に剤が落ちず、日射不足になることがある。
最近の夏の暑さは尋常ではないので、暑熱対策は非常に重要です。
栽培面だけでなく、やはり労働環境の面からの視点をもって対策をしていきましょう。
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