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温度で収穫時期を予測する! (農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今日は植物の栽培管理でよく使われる積算温度についてみてみます。
植物の営みには栽培環境要素の中でも温度は非常に大きな要素の一つです。葉や花など新しい器官が発生することを「発育」といい、光合成により葉や果実が肥大することを「生長」といいます。発育には主に温度が関係し生長には主に光、CO2。水、温度が関係しています。つまり温度はすべての過程で影響を及ぼす非常に重要な栽培環境の要素ということができます。
そこで植物の生長の進展を示す指標として、積算温度がよく使われており、積算温度とはある期間の1日あたりの平均温度を合計したもので収穫時期の予測にも使われます。
下記のグラフは、今回栽培した小松菜の栽培での積算温度を示しています。
小松菜の栽培では播種から収穫までの積算温度を650~800℃dといわれており、大きめにして収穫したかったので800℃dをめどに栽培してみました。
まず前年同時期(2021年)の積算温度でいつぐらいに収穫化可能になるかを予測し(青線)、実際の栽培期間中の積算温度(オレンジ線)でターゲットとする800℃dを追っていきました。前年との比較では日々の温度に違いはあるものの、積算温度でみればほぼ同じ形となり、線が重なったようになっています。
積算温度の予測通り、約800℃dになったタイミングでは収穫適期となりました。
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積算温度で栽培時期を予測し、日々観察していくのは非常に面白いですよ!
家庭菜園などでもぜひチャレンジしてみてください。
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