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ハウス内環境と設備の動作モデル事例 (2021年2月7日)

ある農園のハウス内環境の変化と設備の動作モデルを見てみます。
設備の動作とそれによる栽培環境の変化を見ることでどのような設備の動作モデルが適切かを考えています。
今冬の環境制御の参考にするため昨シーズンのデータを見てみます。(2021年2月7日)

この農園のハウスは環境制御関連の設備としては、暖房機、天窓、側窓(上・下)、カーテン2層(保温、遮光)、CO2施用装置は入っていませんが、代わりに家庭用ファンヒーターを使ってCO2濃度を調整しています。軒高3m、間口8mの約1,000㎡のトマトハウスです。
(場所:兵庫県姫路付近、晴天)
2021年2月7日の1日の状況を見てみます。

まず温度・湿度のグラフから。

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温度は最低温度を15℃に設定しているため、夜間温度は15℃付近で維持されています。下のグラフの暖房機(HKバーナ)の動きを参考にしていただければわかりやすいですが、夕方18時から朝の8時30分まで暖房機が継続的に稼働しています。これにより昼間は18~23℃、夕方から朝にかけては15℃の温度管理ができておりDIFは8℃程度となっています。

また湿度については昼間の湿度は70~80%、夜間は80%くらいとなっています。
暖房を継続的に稼働させ続けることで夜間の湿度をできるだけ高くしないようにしています。夜間においてはカーテン(保温)を閉めてハウス内空間を狭くして暖房機の燃料代を削減しています。

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飽差については光合成が活発な昼間で2~6g/m3と適切な範囲で推移していますので、気候は開いている状況です。

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CO2濃度については日射量も少なくなってきていることから朝の9時~9時半時ごろにファンヒーターを動かしてCO2濃度を高く1,000ppmまであげ、その後は天窓を20~40%だけ開いた状態で日中の最低ラインとして400ppm付近で維持しています。

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飽差が2~6g/m3と適正な状態で、CO2濃度も1,000ppm~400ppmを維持しているので日中の光がしっかりある時間帯はカーテン(遮光、保温とも)を開けて光を取り込んで光合成を促進させていますね。

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カーテンについては光合成が盛んな日中は開けてしっかりと光を取り込み、夜間においてはカーテンを閉めてハウス内空間を狭くして暖房機の燃料代を削減しています。
11月初旬には夜間の高湿度状態を解消するため、夜間でもカーテン、天窓は少しだけ開けていましたが、12月~2月は引き続きカーテンは完全に閉めて燃料費削減の方を重視しています。(天窓は15%だけ開いています。カーテンは完全に閉まっています)

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