見出し画像

大規模農園の紹介 ~㈱アグリッド~

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今回の紹介は三重県いなべ市にある大規模トマト農園「㈱アグリッド」です。こちらの農園は施設栽培の農業法人であるあさい農園と、なんと!なんと!あの自動車部品の超大手㈱デンソーの共同出資で設立された農園です。

あさい農園は研究開発型農業カンパニーとして従来より大規模に施設栽培を大規模にされており、あさい農園のほかグループ農業法人としてうれし野アグリ㈱、株式会社PhytoX、
株式会社ハッチを展開されており、㈱デンソーとの共同出資農場である㈱アグリッドを加えて、圃場面積は13ha強、年間生産量約3,000tを誇っています。

もう、めちゃくちゃでかいですね~!

単に農業をしているだけでなく、独自の品種開発やハウス設備のインテグレート、さらには農業経営コンサルティングも行っており、ほんとに新しい農業を目指す超研究開発型農業を実現されています。

そしてそこに工場などFA現場の自動化のプロフェッショナル企業である㈱デンソーとの共同出資会社㈱アグリッドの設立ときましたので、もはや未来の農業が見えてくるように思います。

㈱アグリッドのみをみていくとハウスは、軒高6mの 一棟建てで、全長256 m 、全幅16 4m 、栽培面積は 4.2 ha 、1,260 t 年(単収 30 t/ 10a)と国内最大級です。

施設内ではロックウールでの養液栽培により、ミニトマト、中玉・大玉トマトが生産されています。

冬期は、都市ガスを利用した温水加温が行われています。
夏期は、天井に遮光剤を塗布し、栽培に合わせ最適日射量の制御を行っております。もちろんいうまでもなく栽培環境は環境制御システムが導入されており、自動で最適環境が作られます。

労務管理もシステム化されており、作業員のシフト管理は、クラウド上のシステムでペーパーレス化されており。作業員は、各自のスマートフォンから勤務シフトの登録を行い、システムが作業計画を立案されています。

ハウス内では、トマトの収穫や葉掻き作業は人が行い、重労働となる収穫されたトマトや葉掻き残渣の運搬は、AGV(無人搬送車)が行っています。AGVは、一度に160kg のトマト、 50kg の残渣を運搬でき、ハウス内で、常時6台稼働している。 選果場は、自動車製造ラインのノウハウを投入し、作業導線に無駄のないように選果から出荷まで一方向の動線となるよう整理されています。

農業は通常の暗くなると作業ができなくなるので、日の出とともに作業を開始し、日没とともに仕事を終えるのが一般的です。しかし製造業の工場では夜間もロボットなど自動機が動いており、24時間操業なども一般的です。そこで農業を効率化するためには製造業のように24時間操業できるように、将来的なビジョンとしては収穫ロボットによる自動化を考えられております。

イメージ的には、ロボットにより、夜間のうちに収穫・選果が行われており、朝、人が出社すると、既にしっかりと収穫・整理された収穫物ができており、人でしか行えないような作業を人が日中に行う、、というような感じですね!

施設栽培のプロフェッショナルと売上高5兆円の超優良企業のコラボレーションですから、新しい農業の未来を構築してくれるのが楽しみです!


【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com


【関連記事】--------------------------------------------------------------------



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?