【家庭菜園者向け】 良い苗を選びましょう!(農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。あっという間に桜も散ってしまいました。
これからドンドン暑くなってきますね。暑くなるのは嫌ですが植物の栽培にとってはにぎやかになるシーズンです。
ホームセンターではすでに春植えの苗がズラリと並び始めています。園芸コーナーの苗が並んでいる姿を見るのは楽しみの一つですね。しかし、ホームセンターなどで販売されている苗はあくまで家庭菜園用の苗です。
育苗会社で苗は作られますが、やっぱりプロ農家用には活きのよい苗が出荷されます。プロ農家は栽培で生計を立てているし、プロの目を持っていますし、たくさん買ってくれますし、毎年買ってくれるリピーターですので育苗会社もしっかりとした良い苗を出荷します。
一方、ホームセンターなどに出荷される苗はプロ農家に出荷した余り苗が出荷されるのが一般的です。つまりプロ農家に出荷される苗ほどは良くない苗が出されています。
といっても全くダメな苗というわけではありません。中には活きの良い苗もありますので、しっかりと苗を見る必要があります。
苗選びのポイントとしては以下の通りです。
1.耐病性がある
トマトは南米の乾燥地が原産で、冷涼で乾燥した気候を好み、湿度の高い日本の梅雨の時期になると病気にかかりやすくなります。家庭菜園の場合、プロ農家ほど栽培技術は無いでしょうし、管理もできるわけではないと思いますので耐病性のある接ぎ木苗がお勧めです。
2.葉の色が濃い
やはり植物は葉で光合成し、栄養を作って育つものです。葉の調子の良し悪しで、その苗が良いものかどうかが分かります。葉が黄変しているものや枯れているものは避け、葉の色が濃い緑色で肉厚のものを選びましょう。
3.茎が太く真っ直ぐ伸びていて、節間が狭い
トマトの茎がひょろひょろとして細く、曲がっていたりするものは、育苗環境が悪く、弱く育っている可能性があります。しっかりと太く、真っ直ぐ伸びている茎の苗を選びましょう。
節と節の間の間隔が長いトマトの苗は、「徒長」している状態です。徒長している苗は日当たりが悪い状況で育った苗が多いです。
4.花がついている
すでに一段目の花が咲いている、あるいは蕾がある苗を選びます。花が咲いている場合は、できるだけ花が大きい株を選びます。
5.本葉が7枚以上ついている
本葉が7枚に達していないものは、まだ蕾もついていないものが多いでしょう。定植する時には、少なくとも一段目の蕾がある状態の苗が望ましいので、本葉が少ないトマト苗は避けましょう。
ホームセンターの苗でもよい苗もありますので、しっかりと苗選びができれば家庭菜園でもたのしくしっかりとした栽培ができます。
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