食料不足が来る? 農業予測
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。食糧自給率や食料安全保障、農業人口減少などマクロ的な視点から農業分野で多くの課題が叫ばれるようになってきています。
既に農家の平均年齢は約68歳となっていることからもわかるように、農業人口の減少は確定といっていいと思います。ただし、農業人口減少が良くないことかといわれれば必ずしもそうではありません。
日本の農業は小さい規模の農家が多く生産性が低いという課題を抱えていますので、農業人口減少に伴い、手放された田畑を、若く経営力のある農家が集約していくことで、その農家がより経営力を高めることができ、農産物を安定的に供給することができます。
ですから、「農業人口減少=良くないこと」ではありません、、、と私は思っています。
しかし、三菱総研(MRI)から出された農業人口と農業生産額の未来予測。
2050年には
・農業経営体の数は2020年比84%の減少
・農業生産額は2020年比52%の減少
2050年といえば、今からたった27年後です。
「減少幅」と「その急激さ」は強烈なインパクトがあります。
今のままでは不安しかないですね。
一方、農業人口だけでなく、日本の総人口も減少しています。食料供給量(農業生産額)が半減するので、それを食する日本の総人口も半減するのであれば、食料半減=人口半減で、一応、バランスが取れる形になりますが、
日本の総人口は2050年には9515万人と予測されており、2020年と比べると約20%の減少となると予測されています。
全体的に縮んでいく中で、食料消費する人口は20%減少、農業生産額は50%減少、そうなると足りない分を輸入で補う必要がありますが、世界的に見れば人口増加しているので、食料争奪戦となり輸入での食料調達も簡単ではありません。
やはり一定量は日本国内でまかなえるようにしていかなければなりません。
農水省も様々な手をうってはいますが、今の補助金のばらまきなどでは効果がなかなか見込めそうにないように感じています。今まではそれでもなんとか食料は供給されてきましたが、これからは時間との勝負になります。
効果のある食料・農業政策が必要です。
【関連記事】-----------------------------------------------------------------------
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?