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土壌も呼吸している!(農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今日は農業初心者向けの話です。
人を含む動物すべては大気中の酸素(O2)を体内に取り入れ、二酸化炭素(CO2)を排出して呼吸をし、活動するエネルギーを得ています。また動物だけではなく植物も呼吸により活動するエネルギーを得ているのは同じです。


しかし、実は土壌も呼吸をしています。土壌の中にはたくさんの小さい生き物(細菌やカビなど) がいて、土壌にある有機物を分解してCO2を出しています。また、植物の根からもCO2が放出されています。あたかも土壌自体が生き物のようにO2,CO2の出し入れをしているので、これらは「土壌呼吸」と呼ばれています。

土壌呼吸を中心に炭素循環について見てみます。大気中の炭素 (CO2) は光合成によって作物に取り込まれます。その一部は、植物の呼吸によって大気へ戻りますが、残りは光合成産物(糖:C6H12O6)として植物体内にためられます。

収穫後の茎や葉、あるいは根などの作物残渣がそのまますき込まれたり、あるいは堆肥として施用されると、作物中にあった炭素は土壌有機物として土の中に蓄積されます。

この土壌有機物が土壌微生物によって分解されると、炭素はCO2として大気へ放出されます。このようにして炭素は大気、作物、土壌の間を循環しています。地球のメカニズムってすごいですよね。まさに無駄がないのですね!

このようにみていくと土壌も生きているということができると思います!


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