輸入農産物から国産農産物へ切り替えチャンス!(農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。現在、円安をはじめその他諸々の事情から海外からの輸入農産物は軒並み価格が上昇しています。国産農産物は肥料など農業資材のコストが価格上昇しても農産物の販売価格には転嫁できない一方で、海外からの輸入農産物は価格が上昇しているという状況です。
そういった中で食品製造業、小売業、生鮮商社などは輸入に頼っていた農産物を国産に切り換えようという流れが出てきています。国内の農家さんにとってはチャンスですね!
しかし輸入品の価格が高くなったからといって簡単に国産に変えられるわけではありません。価格以外にも様々な条件が整はないといけません。国産に切り換えるうえで、価格以外に最も重要視されるのはやはり「安定供給」です。食品製造業ではしっかりと需要に応じて食品加工品を計画的に作ります。しかし材料となる農産物が入ってこなければ生産計画は狂ってしまいます。結局、食品製造業のお客様に迷惑がかかったり、工場の稼働率に狂いが生じた結果、コスト高になったりします。ですから、国産に切り換えるうえで非常に重要視されるのが「安定供給」です。
農家側から見ると国産品に切り替わる機会に自分の農産物を買ってもらえればビジネスの幅が広がります。そのためには安定供給をいかに実現するかを考えることが必要です。
また特に食品製造業などが今まで輸入品に頼ってきたのは、やはり輸入品のほうが価格は安かったから、、ということが大きな理由ですので、国産品に切り替えたことによってコスト上昇した分を販売価格に転嫁することを、消費者が許容してくれることが非常に大事になってきます。そのように意味で「適正価格での販売」「消費者の理解」というのが上位に挙がってきています。
いろいろな課題があるにせよ、食品関連企業が農産物の調達を輸入から国産品に切り換えようと検討し始めているのは農家にとってはチャンスとなります。
しっかりと課題解決に取り組み、このチャンスをモノにしていきましょう!
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