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サラリーマンからの新規就農でも”強み”もある! (農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。新規就農には様々なケースがありますが、一般の会社員の方が新規就農するケースについて見ていきたいと思います。
農業を始めるためには数多くの課題があるのですが、その一つに初期投資があります。
農業をするには意外と初期投資が必要になります。
どんな農業をやるかにもよりますが、コンバインやトラクターなどは通常は会社員をしていた方は持っていませんし、施設栽培をする場合には農業ハウスや暖房機など内部設備に非常にお金がかかります。家業として代々農業をしている方は既に必要な設備を持っているのですが、一般の会社員が農業をしようとするとこういった設備を購入することから始めなければなりませんので、スタート時点から農業経営は非常に厳しいものになります。

またいろいろな補助金などもありますが、多くの補助金は「実績のある人」におりるケースが多くそう簡単にはいきません。
補助金の原資は税金なので、補助金を交付して、うまく農業事業をしてゆくゆくは税金を納めてくれる方に優先的に交付しますので実績の少ない方ではなかなかハードルが高いです。

つまり一般の会社員をしていた方が新規就農するにはこういったお金の面でも非常にハードルが高いのが実情です。

一方、一般の会社員の方にも強みがあります。
それは会社勤めの中で学んできた様々なノウハウです。例えば栽培面では「コスト管理」や「作業効率」に関するノウハウです。農業も野菜というモノづくりですので製造業と同じ要素も多々あり、製造業は徹底的に生産効率を高めコスト削減に努めます。目標原価を実現するためにどこをどのように削ればいいか、どの作業を効率化できるか、を考え抜き、工具や治具を扱う合理的な手順を決めて徹底します。
こういった「コスト管理」や「作業効率」に関するノウハウは家業で農業をしてきた人にはあまり持っていないノウハウになりますので、会社勤めをしてきたメリットをいえると思います。
また販売面においても「提案書作成」、「PCの活用」、「お客様とのコミュニケーション」、「プレゼンテーション」ノウハウなどは生きてきます。これからの農業は販売力が必要になってきますので、営業・マーケティング活動面で非常に重要となります。これのノウハウも家業で農業をしてきた人にはあまり持っていないノウハウになりますので、会社勤めをしてきたメリットをいえると思います。

一般の会社員から新規就農する人には、とにかくたくさんの壁があり山越え谷越えをしていかなければならないのですが、自分の強みにもしっかりと目を向け、苦難を乗り越えていってもらいたいともいます。


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