光はとても重要だ!(LAI:葉面積指数)
植物において光は生きていく上で非常に重要です。
植物は光をエネルギー源として葉において光合成をして糖(C6H12O6)を生成して生長します。
特にトマトは光を非常に必要とする植物で、光の量が1%増えれば収穫量も1%増えるといわれるくらいに光を必要としています。
トマトの光飽和点は約7万ルクスです。しかしハウス栽培において光の量はどのようになっているでしょう。
最も光が強い6月の晴天の日で光は約12~14万ルクス。被覆資材の光透過率は70 %とするとハウス内に入ってくる光は8~10万ルクス。生長点には8~10万ルクスの光があたりますが、生長点より下は葉と葉が重なったりして陰になりがちです。つまり光は思ったほど当っていないケースが非常に多いです。
そこで重要なのがLAI(葉面積指数)という考え方。LAIは "Leaf area index"の略でハウスの床面積に対する葉の面積の割合をいいます。値が大きければ大きいほど葉が込んでいることを示します。
トマトの場合、LAI3では降り注ぐ光の90%以上を利用できるが、LAI2では約80%、LAI1では約50%しか利用できないということですので、LAI3~4の時に光がMAXに利用され生長速度が最大になります(光が十分にある場合)。つまり圃場面積に対してトマト(複数株)の葉の合計面積が3~4倍あればいいということになります。
しかし床面積と葉の面積の割合を実際に測定するのは難しいので、実務的にはトマトでは葉が13~15枚ついた株が1㎡あたりに1本あればLAI1として考えられています。
具体的なLAIの考え方としては春夏栽培では日射量が強いため葉面積指数を大きくし(3~4)、冬などの日射量の弱い時期は葉面積指数を小さくします。(2程度)。
つまり単位当たりの株数を調整したり、仕立てで調整したりします。
さらに1株当たりの葉の数も適正に管理し、1本あたり15枚程度になるように葉カキ作業をこまめに行うことで、光の量を適正にすることが重要です。
今日は光の重要性について記載しました。
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