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トマト相場と季節の関係 (農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。各地に多くの被害をもたらした台風14号、15号が過ぎ去りました。台風は野菜の価格相場にも大きな影響をもたらします。

下記のグラフは東京中央卸売市場におけるトマトの月別の取引相場のグラフです。
これを見るといずれの年も9月、10月はトマトの取引相場が高くなっています。

そして11月から取引価格は低くなります。これには台風が影響しています。

例年、9月、10月には台風が発生し日本に上陸します。台風の影響で露地モノのトマトが大きく被害を受け、市場に出回る量も減ってしまいます。
一方、ハウス栽培のトマトはハウスの中が暑くなることから夏場は栽培せず、多くの地域では8月のお盆明けに苗を植付け収穫が始まるのが2ヵ月後の10月後半あたりからということになります。

そのため9月、10月に台風で露地モノのトマトの出荷量が減少しますが、ハウス栽培のトマトはまだ収穫できるには至っていないため、卸売市場のトマトの流通量が激減してしまいますので、結果としてトマトの価格が高くなるということが起こります。

11月以降6月ごろまでは、ハウス栽培トマトが全盛期に入りトマトの出荷量も安定しトマトの価格も安い価格で安定します。

ちなみに1月~3月ごろはトマトの価格相場は安いですが、実は一番トマトの甘みが強く味が濃厚になるのはこの時期です。ハウス栽培といえども冬場はトマトの生長がゆっくりになるため、実の締まったトマトになるためです。

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