大規模農園の紹介 ~兵庫ネクストファーム~
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。
今日は兵庫県加西市にある大規模トマト農園「兵庫ネクストファーム」です。
次世代園芸拠点として全国に10か所設けられた大規模施設園芸の1つです。施設園芸の先進国であるオランダの農業技術を取り入れることを目的の一つとして掲げられているため、本当に先進的な設備が用いられております。
山梨県にある㈱サラダボウルのグループ農園です。
また設備だけではなく、運営の仕方も農家というよりも”製造業”であり、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)などの徹底ぶりもすごいです。
農園規模は3.6haでトマト・ミニトマトを栽培。甲子園球場のグランドの広さが約1.3ha(13000㎡)ですから、約2.7倍ですね。
目標収量は大玉トマト630t(35t/10a)、ミニトマト360t (20t/10a)tのことです。
日本人1人あたりの年間トマト消費量は10kg程度といわれており、大玉トマトもミニトマトも合算して単純合計で考えても約10万人(99,000人)分を供給することができます。
この栽培を支えるためには光合成管理(温度・湿度・CO2・光量)と潅水管理(EC・PH・潅水量)をするとともに、病害虫対策もしなければなりません。さらには作業の生産性を上げていくためには自動化も必要です。そのための設備がすごい!
1つ1つの解説はしんどいので写真を見てください!!
徹底的にデータ管理されることで再現性のある安定品質・安定供給を実現し、作業効率を向上させるために選果システムなどで自動化、環境・エネルギー対策として木質バイオマスボイラーをされています。
これだけ大きな設備投資をすると利益がしっかりと獲得できているのか、、というのが気になるところですが、官報によると着実に純利益を獲得して過去の赤字の累積である利益剰余金のマイナス額が減少して言っていることがわかります。
これだけ大きな設備投資をしても、安定品質・安定供給を実現してマーケティングや販路開拓などをしっかりすれば利益が獲得できるのだ、、という良いお手本ですね!
とにかく設備は圧巻ですよ。
兵庫ネクストパークは予約さえすれば見学可能なので、ぜひ見学に行ってみてください。
農業の未来が見えますよ!
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