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農作業はイベントになる!~農家が仕掛ける新しい農業のカタチ~

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。「農業」というと一般的に「大変」「きつい」「儲からない」というようなイメージがあるかもしれません。
確かに、農業作業は決して楽なものではありません。

しかし、実は農作業はイベントになるんですよね!
経験したことのないことを体験するのって「冒険」の様でワクワクしませんか?
ふだんオフィスでの事務仕事や営業活動、家事などマンネリ感がある終わりなき日常のなかで、未知のことを経験することはリフレッシュになりますよね。一般の人にとって農業はそういった経験をするのに最も適した産業といえるのです。

○なぜ農作業がイベントになるのか?

一般の人にとって、農園は非現実の世界です。
野菜や果物は知っていても、農園内には入る機会はないし、野菜や果物の栽培過程やそこでなされている農作業についてはほとんど知りません。

だからこそ、農園は一般の人にとって魅力的な場所になり得るのです。
土に触れ、作物を育て、収穫の喜びを分かち合う。
そんな体験は、都会に住む人々にとって非日常的な刺激になるでしょう。

また、農業をやってみたいと思っている人は多いのではないでしょうか?
実際、私の周りには、定年退職後、セカンドライフで農業をしたいという人は非常に多いです。

また生業として農業をやるのは大変でも、週末だけ、あるいは数日だけ農作業を体験してみたいというニーズは確実に存在します。

農作業をイベント化することで、これらの潜在的なニーズを掘り起こすことができるのです。

○農作業をイベントにするメリット

1. 新規顧客の開拓
イベントは、これまで農業に縁のなかった層にアプローチする絶好の機会です。ファミリー層や若年層など、新たな顧客層を開拓することができます。
一度、農作業体験イベントなどに参加した人は農園のファンになってくれます。

2. 農業のイメージアップ
イベントを通じて、農業の楽しさや魅力を伝えることができます。
「きつい」「汚い」といった従来のイメージを払拭し、新たな農業のイメージを創り出すことができます。

3. 収益の向上
イベント開催による参加費や物販収入など、新たな収益源を確保することができます。また、イベントを通じて農産物の認知度を高め、販売促進につなげることもできます。

4. 地域活性化への貢献
イベントは、地域に人を呼び込む力があります。
地域全体を盛り上げ、活性化に貢献することができます。

5. 食に対する教育(食育)
農業イベントにはファミリーで参加する人が多いと思います。食べ物はどのようにして作られているのかを知り、植物や土、自然と触れ合いことで子供への食育活動につながります。

○イベントの具体例

農作業をイベントにする方法は様々です。アイデアしだいでイベントになり得ます。普段、嫌々やっていた作業が一般に人たちにとってはすごく新鮮な体験になったりするものです。

1. 収穫祭
定番のイベントですが、内容を工夫することでさらに魅力的になります。
自分で収穫し、採れた作物を調理するワークショップや、地域の特産品販売などを組み合わせることで、参加者を飽きさせないイベントにすることができます。

2. 種まき体験
種まきは、作物を育てる最初のステップです。子供たちにとって、種から芽が出る喜びは貴重な体験になります。親子で参加できるイベントとして企画することで、集客効果を高めることができます。
収穫祭と組み合わせて、自分で蒔いた作物を収穫できる喜びを感じる良いイベントになると思います。

3. 農業体験ツアー
農園での作業体験に加えて、地域の観光スポット巡りや温泉入浴などを組み合わせたツアーを企画します。旅行会社や自治体とコラボすればやりやすくなると思います。
遠方からの参加者も見込めるため、より大規模なイベントにすることができます。

4. 農家レストラン
収穫したての新鮮な食材を使った料理を提供するレストランを期間限定でオープンします。地元の食材をPRする場としても活用できます。

5. マルシェ
農産物や加工品を販売するマルシェを定期的に開催します。
地域住民にとって、新鮮な食材を手に入れる場として定着させることができます。

○イベントを成功させるためのポイント

1. ターゲット層を明確にする
どんな人に来てほしいのか、ターゲット層を明確にすることで、イベントの内容や告知方法が決まってきます。

2. 魅力的なコンテンツを用意する
参加者を飽きさせない、魅力的なコンテンツを用意することが重要です。
体験型イベントやワークショップなど、参加者が積極的に関われる企画を取り入れると良いでしょう。

3. 告知をしっかり行う
イベントの情報を広く告知することが大切です。SNSやチラシ、地域の広報誌などを活用し、ターゲット層に合わせた告知方法を選びましょう。

4. 安全面に配慮する
イベント中の事故や怪我を防ぐため、安全対策を徹底しましょう。
特に、農作業体験を行う場合は、専門家のアドバイスを受けながら、安全管理体制を整える必要があります。

5. 地域との連携
地域住民や他の農家と連携することで、イベントをより盛り上げることができます。
地域の特産品を販売したり、共同でイベントを企画したりするなど、連携の幅を広げていきましょう。

6. 喜んでもらいたいと思う気持ち
最も大切なのは、農業に対する情熱と、お客様に喜んでもらいたいという気持ちです。


農作業をイベントにすることは、農業の可能性を広げる新たな試みです。
イベントを通じて、多くの人に農業の魅力や楽しさを伝えることができます。
ぜひ、あなたの農園でもイベントを開催し、新たな農業のカタチを創り出してください。


【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com


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農業大好き❗ 小川隆宏
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