眠っている資源 下水汚泥からリンを! (農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。少し前には産業用の資源が海外の輸入に頼っていることのリスクが話題となりました。レアアース、レアメタルと呼ばれ、電子機器内で使われる様々な希少な資源のことです。その際、すでに廃棄された工業製品の中にある資源をリサイクルする概念として「都市鉱山」と呼ばれたこともありました。
日本はもともと資源に乏しい国ですが様々なものが様々な形で輸入され、モノが豊かであり、使わなくなった廃棄物の中には様々な資源が眠っていると考えられることができます。
今、農業の分野においても肥料の原料である窒素やリンは輸入に頼っている状態であり、いろいろな要因から調達が難しくなっています。
そんな中で下水汚泥の中に含まれる「リン」を回収し再生リンとして肥料にする取り組みが増えてきています。
下水汚泥には、生活排水である人間のし尿にリン酸が含まれているからです。もともとは食べ物に含まれていたリン酸なので、それを肥料にしてコメや野菜といった農作物に取り込まれ、再び食べ物になるというのは、自然の摂理にかなっておりまさに循環型社会ということができると思います。
下水汚泥の焼却灰には「リン鉱石」に負けないくらいの量のリンが含まれています。
これを資源と考えて効率的に安価に取り出すことができ、肥料として安価に供給できれば有難いですよね。
身近に眠る資源を見つけて活用することが大事な時代になってきました。
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