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#17 「当たり前」に感謝を

-ラインが引いてあるのが当たり前、目印のテープがあるのが当たり前、じゃないんだよ。先生たちが自分の時間を削ってあなたたちのために準備してくれてるんだから、感謝の気持ちを持たなきゃダメなんだよー

 今でも忘れられない6の思い出。

 私が通っていた小学校は全校50人ほどの小規模校で、毎年5・6年生全員が市の陸上記録会に参加していました。
 6年の時の出来事。私はハードルの選手だったのですが、ハードルの練習中、指導してくださっていたN先生に、1度だけ本気で叱られたことがありました。その原因は、私を含めたハードルメンバーの6年生が、先生に対して舐めたような態度をとっていたことです。普段はとても優しくて温かい雰囲気を纏っている方だったので、初めて怒っている姿を目の当たりにして、「私たちはいけないことをしてしまった、練習態度を改めなきゃダメだ」と強く思ったことを覚えています。上の言葉は、その時にN先生から言われた言葉です。N先生は、陸上練習で1番大事なのは自己ベストを出すことだと思っていた私に、それ以前の人として大切なことを教えてくださいました。
 この出来事があってから私は、N先生の言葉を折に触れて思い出し、周囲の人に感謝の気持ちを持つことを何よりも大切にしてきました。そして高校で、生徒会長探究活動の総監督という組織を引っ張る立場になり、周囲(他のメンバー、先生方、全校生徒、…)の支えがなければ活動は絶対に成り立たないという事実に直面した時、N先生の言葉に込められた意味をようやくちゃんと理解しました。(そのこともあって、R5生徒会誌の前期会長挨拶の題名は、『「当たり前」に感謝を』としました。)


 このような経緯から、当たり前と思わずに感謝の気持ちを持つことが、私の中で1つのモットーなのですが、なぜこのタイミングでこの話を出したのかというと、最近またこの言葉を思い出した出来事があったからです。

 先週、お母さん手作りの料理を冷凍したものを送ってくれました。
 夏休み以来、久しぶりに食べたお母さんの料理は、本当に美味しくて。一緒に住んでいた時には気づかなかった温かさを感じました。そして今さらホームシックになるという…笑。
 お母さんの料理も、数ヶ月前まで当たり前と思っていたものの一部だったんだなと。何一つ当たり前なことはないと、改めて実感しました。お母さんありがとう!

鶏団子鍋
夏野菜カレー
いものこ汁

 どれも懐かしい味でした。めっちゃ家に帰りたいけど、年末年始がっつりバイトが入ってしまう予定がある以上、春休みまでは帰れそうにない😭あと2つあるので味わって食べようと思います💭


〈余談〉
 当時の私は、この出来事をきっかけに、N先生のことが大好きになってしまったんです笑。その理由は、ただ可愛くて優しいだけではなく、時には厳しく正しい方向に導いてくださった姿がかっこいいと思ったからです。そしてその気持ちは、今でもずっと、尊敬という形で抱き続けています。
 高校卒業と大学合格が決まった時には、N先生にお手紙を出したのですが、「また会える日を楽しみにしています」というお返事と一緒に、先生とお揃いのバインダーをくださってとても嬉しかったです☺️もっと頑張らなきゃと思いました!

しあわせ🫶

 私もN先生のように、誰かに良い影響を与えることのできる大人になりたいです🫧

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