心療内科通院記録
おかげさまで心療内科に通うようになったので、通院記録を簡単に残すことにしました。体調の変化なども書くかもしれません。まだ通い始めたばかりなので明確なことは言えませんが、自分の場合はもっと早く医者に行くべきだったと思っています。人はみなそれぞれの地獄を抱えて生きているようですので「本当につらいときには心療内科や精神科を受診する」というのを選択肢のひとつに入れておいた方がいいのではないでしょうか。
2023年12月
初診
病院のホームページで問診票がダウンロードできたので、あらかじめ記入していきました。診察は、問診票を見ながら先生が質問をしてくれるので、それにひとつひとつ答えていきました。最初だけ少し泣いてしまいましたが、そのあとは普通に答えていきました。現在苦しんでいることについて、予想していたよりもはるかに丁寧に細かく聞いてもらえただけでなく、出身地、家庭環境、だいたいの生い立ち、学校でのこと、これまでの仕事のことなども聞かれました。それから、普段の行動についてもいくつか。
「嫌なことは忘れて楽しいことを考えた方がいいよって言われるんですけど、それできるならやってるんですよね」と言った時に「そうですそうです。自分じゃどうにもできないんですよね」と、共感してもらえたことが本当に嬉しくて、安心しました。自分ではどうにもできないような時にお薬を使うんですよ、と教えてもらいました。
私の場合、気分の変動と生理周期に強く関連があるため、PMSであることは間違いないと言われました。その他に診断名をつけるほどではないけれど、薬を使った方がいい状態、ということも言われました。
こうして30分くらいお話を聞いてもらい、
・抗うつ薬(セルトラリン25mg)
・吐き気どめ(抗うつ薬の副作用の吐き気を抑えるため)
・睡眠薬(デエビゴ)
・漢方薬(PMS改善のため)
を処方されました。薬の量を少しずつ増やしていくため、2週間後にまた受診することになりました。
診察費と薬代、合わせて5000円弱でした。今後もしばらくは定期的にこれくらいかかるんかなあと思うと切ないですが、いつまでもひとりで苦しんでいるわけにもいかないので、しかたないと思うことにします。
早く健康になりたいです。
初診から数日後
■薬の効果はまだ出ていないはずですが、先生に話を聞いてもらい、苦しみを理解してもらえたことで、頭の中がかなり透明になってきました。「私を傷つけてきた人間たちのことは絶対に許さない、死んだ方がましだと思うくらいの苦しみに襲われながら長生きしてひどい死に方をしてほしい」と焼けつくような憎しみを抱いていましたが、最近は「私を傷つけてきた人間たちにささやかな不幸が毎日降り積もるといいなあ、肩に落ちるフケみたいに……」くらいのマイルドな憎しみになってきました。この調子でどうでもよくなりたいです。仕事も、以前のようにまともにこなせるようになってきました。そろそろ仕事納めですけどね。
■これまでは、寝ようとして布団に入ると「あれがああでこれがこうでそれがそうでつまりあれがああでこれがこうでそれがそうで(永遠)」と考えが止まらなくなりなかなか寝つけないことばかりだったのですが、睡眠薬を飲むと「あれがああでこれがこうでそれがそうでつまりあれが……ヒョロロローン(寝)」といったかんじで眠れます。あと、薬のせいかどうかは分かりませんが夢をたくさん見ます。
2024年1月
通院2回目
「お薬を飲んでみて、体調はどうでしたか?」と聞かれたので、飲み始めのうちだけ軽い吐き気が起きたことと、お腹が少しゆるくなったことを伝えました。睡眠薬については、最初のうちは1錠で眠れたけれど、途中で起きてしまうようになったため、そこからは規定の2錠を飲むようにしていると話しました。
気持ちや行動については、SNSを見るのはやめていること、自分から嫌な情報を見に行くことも避けていること、精神面であまり変化は起きていないこと、年が明けてから仕事に行けなくなってしまったこと、などを話しました。先生からは「変わらずに、嫌なことを思い出してしまいますか?」と聞かれました。思い出してしまいます、と答えました。
今回はこうして10分ほどお話をして、漢方薬と睡眠薬は前回と同じまま、抗うつ薬の量を増やし、新たに頓服の安定剤(ロラゼパム)を処方してもらいました。
先生から「仕事に行く前に安定剤を飲んでいる方もいるので、出してみましょうか?」と提案してもらったため、試してみることにしました。
初診の時もそうでしたが「これを話そう、これを聞かれたらこう答えよう」とあらかじめ頭の中で準備しているだけで疲れてしまうんですね。あまり上手に話せなくて、少し落ちこみながら帰宅しました。落ちこむ必要なんておそらくないはずですけどね。
診察代と薬代、合わせて今回は4000円弱でした。次の診察は2週間後です。
通院3回目
「その後どうですか?」と聞かれたので「楽になってきています」と答えました。いちばん困っていたのはSNSに愚痴などを書くのをやめられないことだったのですが、通院を始めてからはいっさい書かなくなりました。書いてしまえ、という衝動や、攻撃的な気持ちがなくなってきました。嫌だったことは嫌だったままですが、それをふと思い出してしまっても以前ほど辛くはありません。睡眠薬を飲まなくても眠れる日が多くなりました。仕事も、安定剤を飲みながらなんとか行っています。2月は働くこと自体をいったんやめて、3月から別の仕事を始めようと思っています。
……ということをお話ししました。私の話を聞きながら先生が よかったよかった と言ってくれるのがすごく嬉しかったです。
診察は10分ほどで終わりました。前回より上手に話せてよかったです。睡眠薬はまだたくさん残っているので今回は処方されませんでした。抗うつ薬は前回と同じ量、あとは漢方と安定剤を処方されました。診察費と薬代合わせて4000円弱でした。次の診察は1か月後です。
2024年2月 通院4回目
ちょうど、PMSの精神的症状(理由のない不安と苛立ち)がつらい時期でした。耐えきれなくて安定剤を飲んでしまったことを話したところ、効くのであれば安定剤を飲んでだいじょうぶですよと言ってもらえて安心しました。
PMSの精神的症状に関しては数年前から悩んでいたので、別件で心療内科に通い始めたことがきっかけでPMSについても相談できるようになったのは、自分にとってとてもいいことだと思いました。
この日は抗うつ薬の量は変わらず、漢方の種類が変わりました。安定剤も処方してもらい、お会計は全部で4000円弱でした。次の診察は1か月後です。
■この診察から数日後「自分は、よくなってきているのではなくて、我慢できる幅が広くなっているだけなのかもしれない」と考えていました。結局我慢をしているだけだから、定期的に限界が来てしまう。
次の診察までもつだろうか? と不安になっていました。
2024年3月 通院5回目
心療内科の通院日の前日に甲状腺乳頭がんの告知を受けていたため、まずはそのことをお伝えしました。「こんなに大きな病気になるのも、入院も手術も生まれて初めてのことなのでとても動揺しましたが、その動揺のおかげで、これまで嫌だったことがどうでもよくなっていくのも感じています。よかったのか悪かったのか分かりません」といったことをお話ししました。
今後、手術に向けて一時的に断薬する必要があるかもしれないことなどもお伝えしました。安定剤はまだ残っていたので、この日は漢方と抗うつ薬を処方してもらいました。
2024年4月 通院6回目
甲状腺の手術を控えていたため、このあたりの通院からは、元々の苦しみについて話す時間よりもがんの治療について話す時間が増えていきました。甲状腺乳頭がんはとてもおとなしいがんのため命に関わることは基本的にはなく、だから、死んでしまうかもしれないといった不安はありませんでした。ただ、手術の影響で声が出なくなる可能性があって、それについてはとても不安でした。そのあたりの自分の気持ちを先生にお伝えした記憶があります。
今は手術前なので、薬の量などは変えずに様子を見ましょう、ということになりました。
2024年5月 通院7回目
甲状腺の手術前の最後の通院でした。入院するときは薬を持っていき、入院先の指導に従って服薬するように言われました。(入院するときは抗うつ薬と漢方と安定剤を持っていきましたが、安定剤はいちども飲みませんでした。)
2024年6月 通院8回目
2024年7月 通院9回目
2024年8月 通院10回目
2024年9月 通院11回目