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息をするように

今日は、今年の6月に放送されたNHK杯・三浦弘行九段戦の棋譜保存作業をしていました。先手の三浦先生が居飛車、後手の青嶋先生が三間飛車という対抗形の棋譜でした。
青嶋先生が三間飛車を指す時、△54歩~△64銀と歩越し銀の形にしていることが多いと気づいたのですが、これは三間飛車ではよくある銀の使い方なのでしょうか。
まったく分からないので、ひとまずは生ける三間飛車としておなじみの山本博志先生の棋譜(後手番のもの)をいくつか調べてみたところ、
美濃囲いの時は△44歩~△43銀のように銀を活用していました。
あまりイメージがなかったのですが穴熊を指していたことがあって(1月の新人王戦・対加藤桃子清麗戦)その時は△54歩~△64銀と銀を活用していました。
もしかして、囲いによって銀の活用も変わってくるのかな? という感想を持ちました。
しかしやっぱりぜんぜん分からないので、いつか青嶋先生の新刊『三間飛車ミレニアムのすべて』が出るといいなという気持ちになりました。

私が青嶋先生の棋譜の保存を始めたのは2018年のどこかだったはずです。
当時は今以上に棋力が低かったし、慣れていないし、それなりに苦心していたのではないかと思うのですが、そのあたりをまったく思い出せないということに気づきました。
苦心していたのなら、多少はその苦しみが記憶に残っているはずなので、たぶんすべてが楽しすぎたのでしょうね。

それからもう4年以上が経っていて、今では息をするように棋譜保存ができるようになりました。ちゃんと数えてみたら、今のところ全部で233局保存していました。
これからもっとずっと増えていくのでDropboxの容量を心配しています。

すべてがあっという間で、初めて青嶋先生の指導対局を受けた日もまだ昨日のことのような距離感なのに、それがもう6年近く前のことだとあらためて考えてとてもびっくりしています。
あっという間の中にたくさんのできごとがありました。先生を知る前の自分がどんなふうに生きていたのか、あまり上手に思い出せないです。人生にはいろんな運命があるのですね。

今の目標は、おばあちゃんになっても青嶋先生の指導対局を受けに行くことです。
苦労が多い人生を生きてきたので長生きを望んだことがなかったし、自分にとって生きることはとても怖いことですが、できるだけ元気に生きのびて目標を達成してみたいです。

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