1.ロシア「停戦」守らず 軍立て直し狙いか
ウクライナはロシアが停戦を呼び掛けたのに、それを破って攻撃してきたと発表しています。
2.ロシアの発表
ロシア側の発表は、ロシアは休戦を守っていたが、ウクライナ側が拒否し、攻撃をしてきたというものです。そして、ロシア側は休戦を守っている、ただ、一部反撃をしたと発表しています。
もちろん、これが正しいかどうかはわかりません。しかし、日本の報道は、一方的にロシアは悪、ウクライナは善というものです。
どちらの報道も見た時に、日本の報道はウクライナ政府や現地メディアによるととなっています。ということは、ウクライナの発表を丸呑みしますと宣言しているようなものです。最初から、ロシア側の発表を見るつもりはない。
そして、問題は「ロシアは悪、ウクライナは善」、だからロシアが嘘をついているという一方的な報道が、世界でも唯一正しい報道だと思わされる日本人が多いということです。
現在、侵略を受けている被害者ウクライナという見方は、全く正しくありません。だからと言って、ロシアがすべて正しいというわけではなく、言いたいことは、「ここに至るには、ここに至るまでの経緯があった」という事実を知る必要があるということです。
3.米国、西欧の考えがすべてなのか?
現状、日本で報道され、日本人が思い込まされているのは、ロシアは悪ということです。逆を言えば、ウクライナは善、そしてその背景にいる米国、西欧も善ということです。
これで本当に大丈夫なのだろうか?と思います。例えば、こんなオピニオンが出ています。
ペトロダラーが崩壊して、ペトロ人民元が進む可能性も出ています。これは、ドル離れの傾向です。
ロシアによるウクライナ侵攻への制裁にドル建ての外貨準備が「武器」として使われるようになったことが指摘されています。つまり、世界的にはドルだけの外貨準備では、米国の意向に沿わない時は、すぐに外貨準備を凍結され、資産を没収されたも同然になので、危険であると見られているわけです。
しかしながら、日本はそんな流れには全く関心を寄せず、ひたすらドル経済圏の中で生き、世界最大の米国債の保有国です。世界は米国主導のウクライナ戦争をある意味、冷ややかな目で見ている中、日本ではウクライナ支援だけが叫ばれているのです。
米国主導の世界秩序に懐疑的な国は増えています。そして、ウクライナ戦争において中立的な立場をとり、どちらにも与しない、経済制裁にも参加しない国も数多くあります。
そろそろ、世界の状況を俯瞰的に見て、また、歴史的な経緯を勘案して、日本、日本人は自分の立場を自分の考えでとるべき時に来ているような気がします。
ウクライナの発表が必ずしもすべて真実ではないという見方も手にしておくべきではないでしょうか。
最後に、以下のRT(ロシアトゥデイ)の記事とFTの記事の両方を読むことをお勧めします。