パレスチナの地で戦争をしたいのは誰だ
パレスチナのガザ地区の学校にイスラエル軍が空爆を行いました。空爆された学校は国連が運営しているもので、ガザの人々は「ここなら安心なはず」と思っていた場所が空爆されました。
日本でもこの件は報道されはしましたが、淡々と報道されているだけで、なかなかその恐怖は伝わってきません。アルジャジーラ(カタールのメディア)ではその悲惨さを世界に向けて発信しています。そのレポートの映像はぜひ見ていただきたいです。
また、アルジャジーラでは、この攻撃で使われた武器は米国製のものがあったことを報道しています。(ハネウェル社製・https://www.honeywell.com/jp/ja/company/about-us)
イスラエル首相のネタニヤフは、「ハマス殲滅」と謳っていますが、そもそもハマスを創り、ハマスを強化したのはネタニヤフ自身です。イスラエルのメディアのHAARETZにはその様子が報道されています。
ネタニヤフがハマスを創り強化したのは、パレスチナ人同士を対立させ、矛先がイスラエルに向かないようにするためでした。パレスチナ人の居住地はヨルダン川西岸地区と、ガザ地区とに分断されています。ヨルダン川西岸地区にファタハ、ガザ地区にハマスがあることで対立構造を生み出し、パレスチナ人同士の争いを作り上げることが目的だったのです。
これは、西側の報道機関が報道したのではなく、イスラエルの主流メディアで報道されているのです。
資金の流れも報道されています。しかし、世界に目を向けないと、ハマスとはどんな存在なのかは見えてきません。そして、「狂気のテロ集団」であるという「レッテル」でしか見ないことになってしまいます。事実は、ネタニヤフ首相が育てた組織だったのです。
それを殲滅するという事で、多くのパレスチナ人が殺されていく。一体、このパレスチナ人の大量虐殺の根本的な原因は誰にあるのか・・・。
また、シオニストの存在もなかなか報道されません。以下はシオニストについて、詳しく書いたブログです。
2000年前にディアスポラ(民族離散)となり、国を持たなかったユダヤ人が建国を求めて、パレスチナの地に戻ってきたことは心情的には分からなくはありません。シオニストとは、ユダヤ人の約束の地を取り戻すために誕生した主義ではあります。しかし、今のシオニストには、狂信的な面が強くなっており、非常に危険な存在です。
そして、今の戦争が起きる前に、イスラエル軍が行っていたのは、罪のないパレスチナ人の虐殺です。もちろん、イスラエル軍の全ての人が行っていたわけではないと思います。しかし、それでも余りにも酷い。報道のタイトルは「イスラエル軍、スポーツ目的でパレスチナ人を殺害」
果たしてパレスチナの地で、戦争をしたいのは誰なのでしょうか?
少なくとも一般のパレスチナ人ではないことだけは確かです。イスラエルがハマスを創り、ハマスの強化を政策として行い、イスラエル軍はスポーツのようにパレスチナ人を殺し、そして、アメリカ軍の武器でパレスチナ人を大虐殺する。
ハマスが悪いなら、それを強化したネタニヤフが悪い。そして、ネタニヤフの利用する今の連立政権のシオニストが悪い。私にはそう見えます。
しかし、日本の報道だけでは、全く見えてきません。日本の報道はあまりにも偏っています。日本人はもっと知るべき。もっと、世界の報道をきちんと見るべき、そう強く思います。
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