「Mandate of Leadership(リーダーシップの使命)」という保守系シンクタンクのヘリテージ財団がまとめた指南書で、共和党大統領が誕生した後に遂行すべき事柄や目的などが具体的に記されています。
実は同書が発行されたのは初めてではありません。ヘリテージ財団が同じ題名で1981年から大統領選のたびに編さんし続けているシリーズです。
ただ9冊目となる今回は、従来と異なる点が2つあります。まず発行日が大統領選の前年の4月と最も早いこと。もう一つが、計画だけでなく、それを遂行するための実践的な組織も同時に発足した点です。
組織は「プロジェクト2025」といい、シンクタンクや大学、著名献金者による政治団体など80を超える団体がアドバイザリーボードとして参画。トランプ氏を支持する個人や団体が多いことから、基本的にはトランプ氏の当選を見据えていると言っていいと思われます。
その中にFRBのことに対しての記述があります。日本の米国株投資をされている方も、トランプ大統領の再誕生に向けて、知っておいた方が良いのではないでしょうか。
「Mandate of Leadership」 P735~P736
このレポートは900ページ以上あります。また、具体的には共和党大統領が就任した後の180日間で速やかに政権移行を成し遂げるための戦略です。当然、金融の話だけではなく、米国のあらゆることが検討されています。
すべてを読み通したり、翻訳したりするのは労力を要しますが、大統領選挙は11月です。政権の誕生は2025年1月です。それまでにすべてを読み尽くしたいと考えています。このブログでも順次、翻訳していきますので、英語学習と世界の行方を左右するであろうレポートを読みたい方は、フォローしておいていただければと思います。
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