1.中国、コロナ関連死6万人と公表
中国のコロナ感染拡大に伴う発表に、疑問が呈されています。
ゼロコロナ政策を放棄する前後から感染拡大は中国全土に広がっており、今回発表の死亡数への疑問が湧きあがりそうです。
2.累積感染者数は9億人に達しているのに
現地の研究者の報告によると、中国では現時点で人口の64%にあたる約9億人がパンデミック開始以来COVID-19に感染しているとのことです。
このことはNIKKEI ASIAに報じられています。日経新聞の解説で滝田洋一氏が指摘していたことに納得しました。
上記滝田氏の見解を確認してみます。NIKKEI ASIAに以下のように報じられています。
NIKKEI ASIAの報道と併せて読むと、滝田氏の見解が裏付けられます。死亡者数が6万人となると、中国だけは、異常に死亡率が低くなります。なんと、0.006%。
日本におけるコロナの致死率は、読売新聞の報道を参照します。
比較してみると、60歳未満のオミクロン株に限定した数字が同程度であり、他の数字と比較すると、全く違うことが分かります。当然、中国政府が発表した数字は60歳未満のオミクロン株に限定しての話ではありません。
全く発表しないことに批判が集まったために、仕方なく、発表したのが死亡者数6億人だったのでしょうが、状況に見合った数字とはとても言えないものです。
3.真実が分からない国
致死率0.006%で死者数は6億人と発表する一方で、現実に中国社会は大変だということも報道されています。
上記CNNの報道では、衛星写真も確認できます。
このように、現実には、葬儀場が混み合うほどの死者が出ています。インフルエンザが流行した際に、葬儀場が混み合っているというニュースは聞きません。つまり、それよりもはるかに死者数が多いということです。
そうであれば、致死率が0.006%はあり得ない。
中国から公表される数字に対して、従来も信頼性は指摘され続けているわけですが、こうした世界全体に関わる数字でも、信ぴょう性は極めて低い数字が公表されるわけです。
この政治体制の国との付き合い方については、表向きの数字だけではなく、真実はどうなのかを見極めながら付き合わなければならないことが改めてはっきりしてきているのではないでしょうか。
未来創造パートナー 宮野宏樹
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