建築とカタチと子どもと未来
昨日はおうち図鑑。
おうち図鑑は、立体を作っていきながら、それぞれ建物を子どもたちと考えていく講座です。
建築とカタチ:遊びの中で育まれる創造力
建築を考えるとき、「カタチ」ってとっても注目します。
美しいデザインや機能空間配置などはもちろん重要なんだけど、私が一番大切にしているのは、そこに暮らす人々の幸せな営み、時間を過ごす時間軸です。
その空間がどのように未来へと続いていくか。
建築とは単純な形ではなく、そこに存在する人々や時間の流れ、そして未来にどうつながるか考えていくものだと感じています。
オンラインでやる立体を作る「おうち図鑑」を先日やりました。
立体をただの形として扱うのではなく、おうちや建物に変身させる。
正二十面体で、宇宙のプラネタリウム
四角柱で、ひみつ道具の物置き(ドラえもん、スモールライト)
三角すいで、どこにでも行ける家
を作りました。
作業途中での穴を開けるのが難しかった様子
失敗?失敗!って何回もしながらそれでも、笑いながら
大丈夫、テープ貼れば修正できるからって何度も挑戦している。
失敗は成功への楽しみ。そんな風に思いながらやってくれたら。
また、四角柱を使ってひみつ道具の物置きを作るときも、ドアや窓の位置をきちんと考え、ソファやテレビまで立体的に配置していく姿が印象的。
「建物にする」という行為そのものを楽しんでいる様子が見て取れる。
これこそが、空間認知能力を自然に育むプロセスだと感じました。
三角すいの「どこにでも行ける家」も面白い発想でした。ただの三角すいを水陸両用で移動できる家。運転席からは窓があって外が見えないと!!と言って、お母さんに三角の窓を開けてもらっていました。
想像力が建築を超えていくような感覚もある。
立体にも自分で名前をつけることを楽しみ、正式な名前なんて関係ない自由さを味わう。建築には法規や規則があるけど、想像力と創造性が基本。
こいうことは、子どもたちとしていると特に刺激される。
遊びから学ぶ「建築の未来」
建築は、単純設計や規則を教えるだけではなく、未来を創造する手段として伝えていきたいと思ってる。 形を作るための公式や規則もちろん大事だけど、空間がどのように人々と関わり、時間とともに成長していくか、そしてその空間が未来への影響を考えて考えることは、子どもたちがなんにでもなれる未来への影響へと考えていくこと。子どもたちの創造性や想像力を刺激していく。
自分たちでプラネタリウムや物置き、どこにでも行ける家を作ることで、未来の建築や空間をどう活用するか、楽しみながら見ていく目はキラキラしていてとっても楽しそう。
子どもたちにとっての建築は、ルールに縛られるものではなく、自分たちの世界を広げ、未来へ進むためのツールであり、そのプロセスそのものが、建築の楽しさなんだろうなと感じます。
こないだは3つの建物しか作れなかったけど、その中には無限の可能性が詰まっていました。どんな建物が生まれるのか、楽しみにしています。
■MIRAICRAFT
生きる力を引き出す子ども建築士教室 MIRAI CRAFT 主宰
■香川県高松市
■子ども建築士教室
創造あそび・模型コース
■ベネッセみらいキャンパス講師
■ミライクラフト一級建築士事務所