大島で感じた命と魂、子どもたちと共に考えた時間
はじめに
この時間を子どもたちと来れて感じられて、どれほど良かったか。
香川県の大島は、ハンセン氏病の療養施設がある場所。今回はそこでのアート作品を通じ、大島の歴史と重ね合わせて感じたものがあります。
子どもたちはどう感じただろう。
人の魂はどこへいくのだろう。
火葬場、風の舞、納骨堂、鎮魂の碑。命や死。
自由を失い、大切な人との別れ。
引き裂かれる思いの中で、ここで生きようとした人たちの思い。
大島で見たもの、感じたもの
心に残ったのはどこ?
それぞれの想いを語り、大島の地図を作った。
子どもたちそれぞれが感じた、大島の地図。
この想いをどこまで伝えようか。
子どもたちに寄り添いながら、この歴史と重ね合わせていく悲しみよりも、そこから生きること。そして、そこで感じること。
あなたと会えて幸せだと思えること。
私は子どもたちと、こうやって生きていきたいということ。大切な人といられることの意味。
まだ伝えられない想い。
私の生き様は?
どう生きる?
それは私自身にも問いかける時間になりました。
あなたの生き様は?
どう生きる?
子どもたちの感想
Hちゃんの感想
「間違った知識は自分やそのまわりの人達にまで迷惑をかけるので、自分でその情報が正しいのかを身につけることが大事だと思いました。あと年下の子たちと話すのは楽しかったです!今日はありがとうございました!」
Wちゃんの感想
「1番心に響いた作品はNさんの人生だそうです。医療機関の方もハンセン病を怖がっている場面があって、そこが一番怖かったと言っていました。病院は身近なのでイメージが出来たのかな、と思いました。廃材のみで作られた作品にもとっても興味を持ったようで色々と話してくれました。今日一日大島巡って『ハンセン病になり大島で暮らした人々は不幸だったと思う?』って聞いたら、半々と言ってました。そりゃ大変な事もいっぱいあると思うけど、クラブ活動してたり山登り出来たり海もあるし楽しい時間もあったと思う、とのことです。」
自らの想いを問う時間
素敵な感想。
置かれた場所でも楽しみを見つけることができている――子ども自らがそう感じたこと。
あの場所に行き、青い空や海、山を巡り、クラブ活動の展示を見たからこそ、そう思ったのだと思います。
どんなにつらい状況でも、幸せを自ら見つけて生きていくこともできる。
この子たちは、それができる子たちに育っているように感じました。
次の創造あそびに向けて
建築とは違うかもしれないけれど、感性を育む上でこういった感覚も大事かなと思いつつ、センシティブなこと。
12月の創造あそびは「お墓をつくること」に決めました。
鎮魂の碑やモニュメントを眺めて、そして、死にゆく人、中絶でなくなった赤ちゃん、この瀬戸内海の景色を――子どもたちはどう映し、どう感じたのでしょうか。
その想いを、表現できたらと思います。
おわりに
そして子どもたちの感想から、また感動をもらう時間。
彼らが感じたこと、学んだことを通じて、私自身もまた生きる意味を深く考えさせられるひとときとなりました。