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子どもも大人も一緒に!新聞紙のドームづくりワークショップでの気づき

はじめに|はじめての先生向けワークショップ

2月11日は「新聞紙でひみつ基地をつくる!」ワークショップを、はじめて先生や教育関係者向けに開催しました。

大人たちが本気で新聞紙のドームを作り、子どもたちと同じ目線で学ぶ時間。

"大人も一緒にやりましょう!"と伝えた瞬間
"壊れたらどうしよう?"という先生たちの不安

子どもと大人がともに楽しみ、距離感が変わっていく過程をレポートします!


ワークショップの様子|大人も本気でドームづくり!

ほぼ教育関係者の皆様で、大人10名、子どもは年長さんが2人。

大人の皆さんが、真剣に手を使い、頭も使い、体も使って、自分たちも入れるサイズのドームを作っていきます。


「大人も一緒にやりましょう!」|大人の配慮

先生たちは教育関係者でもあるので、子どもたちへの配慮もすばらしく(笑)
「やりたいこと」をちゃんと聞き、子どものやりたい!!を、やらせていただいてありがたかったです。
それでも、そばで見ていると、その配慮が第三者の私からすると違和感もありました。

子どもは各チームに1人だから、失礼ながら立って動かずに見ている大人たちの姿が、すこーし?ハテナマークに映りました。

「一緒にやりましょう!大人も!」

という言葉が出たのは、なぜだか子どもたちが"動かされている"ように見えたから。そんなことはないのでしょうけど、見えてしまいました。

子どもたちがたくさんいるワークでは、子どもたちは一緒に、それか我先に動いていくもの。

いつもは、大人の皆さんには「サポートに徹してください」とお願いするので、子どもたちの新聞紙ドームは、徐々に後半にむかい自然と大人が手伝いながら出来上がっていきます。でも、その過程は本当に自然で、子どもたちのお手伝いをしていくんです。


ひとつの家族のように|ドームの中での時間

私が伝えたいのは、学校で私が入る意味は、第三者として入るということ。
子どもも、先生も、スタッフの大人も、みんながともに"同じ位置"に立ってドームをつくりあげること。これにつきるなぁと、感じています。

だからこそ、大人も一緒に、子どもと一緒に。
そんな時間が、よき時間となり、よき距離感を生み出していく。

誰かのお子さんが、どなたかのお子さんになったようなチームが、
まるで家族のように動ける、そんな心地よさがある。

そして、そんな家族みたいなチームでおやつを食べる。


食をともにする
これは一番のキーワードで、建築は「営みをする空間」であるという思いがあります。
それを実践すると、また一気に子どもも大人も距離感が変わるのです。

子どもたちの感想は、いつも「おやつタイムが楽しかった」。

その時間の子どもたちは、秘密基地で遊ぶ「子どもの顔」をちゃんとしていて、大人が見てはいけないような、それでいて一番見ていたい顔になっているなぁと思う。

先生たちの疑問|「壊れたらどうしよう?」

私はいつも子どものワークショップでは、子どもたちと一緒に中に入っておやつを食べるので、大人の方々と話すことは、ほぼなかったのですが、今回は先生たちとのドームの中で、それぞれいろんなお話をさせてもらえました。
私が伝えたいことから、先生たちの質問まで。

質問の中で多かったのは、「元気な子どもたちが壊したらどうしよう?」ということでした。

私のワークでは、ほぼ初めましての子どもたちなので、無理をする子どもたちは今までいません。
でも、教育現場では、ずっと同じクラスで過ごす子どもたちだから、いろんな小さな社会の中でのいざこざもあると思います。

私は、直せばいいと思っているので、全部許容してしまう。
踏んだり折れたりしたら、補強していくだけなので。

どのみち、新聞紙のドームなんだし。
壊れやすいものだもの。
壊れたら壊しちゃって、また作ったらいいんじゃないですかね?

と、また気楽な返しをしてみたりする(笑)。

でも、やる前からトラブルを思い、先生が悩ましく思うより、作ってみたらいいと思うんだなぁ。

そうです、どのみち新聞紙のドームです。一回作り方を覚えちゃえば、みんなできちゃいます。子どもたちが主体的に作りたい!!と思う中で作ってもらえたらと思います。
その時は、ぜひ先生は見守りへ徹していただきたいなぁと思います。


大人が学ぶワークショップの価値

大人が優先のワークショップは、私が新聞紙のドームづくりで気づいたことや、感じたことを、直接ドームを作りながら伝えられるということ。しかも、ドームの中での語らいの時間がとても心地よかった。

いろんな立場の方たちが、一つ屋根の下で、食をともにしながら過ごす時間は、とてもとてもいい時間になりました。

おわりに|新聞紙のドームの可能性を広げたい

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

これからも、大人の学びとしての新聞紙のドームをブラッシュアップしてやっていきたいと思っています。

先生や、教育機関に属さずとも、この新聞紙のドームの良さを、たくさんの方に知っていただきたいと思います。

ありがとうございました。


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