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家づくりにも自分を投影していく:女性目線で安全な収納を考える
以前のセカンドオピニオンで気になる、小屋裏収納について少し。
1階2階ともに、収納が少ないのが気になっておられた依頼主さま。担当の男性建築士さんに相談されたら、少ない収納分を小屋裏収納でまかなうように計画が進んでいるとのこと。奥様が不満や疑問を伝えても、ご主人や男性建築士の方には伝わらないとのことでした。
小屋裏収納とは
天井高は1400以下で、はしごも取り外しがきくようなものなどと、各担当課によっては少々違いはあれど、階や一部床面積などが含まれないように定められた基準があります。
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面積が広いため、なんでも置けそうな感覚になります。
しかし、天井高が1400ですと、小柄な女性でも腰をかがめて物の出し入れをすることに。
また、ゆるやかな階段ではなく取り外しのきくような急なはしごなど、物(衣装ケースや大きな箱など)を持って、上り降りするには、かなり危険じゃないかな…。
環境的には小屋裏であることから室温や換気など工夫が必要になるかなぁ。
以上なことをふまえて、小屋裏収納を基本とした収納を計画するのではなくて、ご自身の収納するものに見合った収容面積を各階で取ったうえで、補助的に小屋裏収納を取るのをおすすめ。
収納も安全が一番。女性が一人で、衣装ケースを持って、はしごを上り、腰をかがめて衣装ケースをしまう。想像できますか?
では、休日お休みの旦那さまに、衣装ケースを肩に担いで、はしごを上り、腰をかがめて衣装ケースをしまって欲しい。とお伺いをたてなくては、収納できないのも、イマイチ。
間取り段階では、オレにまかせろ!の旦那さまも奥様の都合には合わせられないかも。ご高齢になられた時には、この収納は一切使えないという時期も来るかもしれませんよね。
また、年に1、2回の出し入れならば旦那さまに頼もうと思うかもしれませんが、これが月1、2回の頻度ならば、私ならどこかの部屋の片隅にその衣装ケースが陣取りそうなのです。
そして、年に1、2回であろうと、私の都合では収納できない衣装ケースを小屋裏に果たして私は、戻すだろうか…。
そこもポイントで、どこに何を置きたいかを間取りの段階で考えておけば、なんでも小屋裏でOKとはならないですよね。軽いもの、小分けしたもの、使わないけど捨てられないものは、小屋裏へ!
小屋裏収納は全然ダメダメだということではなくて、収納が少なかったら、小屋裏収納に入れれば良いと、安易に考えたらダメですよ~。
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ミライクラフト一級建築士事務所
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一級建築士 野上むつみ
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