子どもたちと考える“まちづくり” - 好きなことから始まるまちのアイデア
先日のみらいキャンパスでは、「まちづくり」についての時間。
現在の日本では、「用途地域」という仕組みがあり、建てられる建物には制限があること、そして、城下町や宿場町など、歴史を紐解くことで街の成り立ちが見えてくることも子どもたちに伝えました。
そこから話題が広がり、子どもたちと一緒にいろんな城下町や宿場町をネット探すことになりました!私自身も、鉱山の町として有名な軍艦島を紹介しました。
検索の嵐!熱中する子どもたちの姿
「教えたい!伝えたい!」という思いから、子どもたちは夢中になって検索し、調べ、次々と自分の興味を広げていきました。
それぞれが好きなことや関心を持つものから街を探し出し、それを語り合う時間は、とても楽しくエネルギーに満ちたものでした。ただ、最後の方には「探しすぎたかな?」と、ちょっとお疲れの様子。それでも、興味が湧いたことに勢いよくエネルギーを注ぎ込む姿は、本当に素晴らしいものでした。
後回しにすると、どんなこともどうでもよくなってしまうもの。でも、子どもたちは「今この瞬間」に全力で取り組むことで、その場を最大限楽しんでいました。
好きなことを起点にした街づくり
今回の活動を通して、子どもたちが自分の「好き」を軸に街づくりを考える姿がとても印象的でした。例えば、こんなエピソードがありました。
オカルト好きなHさん
Hさんは、自分が好きなオカルトの世界観をテーマにした街を探していたり、ハイヒール協会というポイントになる建物を作ってみるというふうに熱心にアイデアを広げていました。和風の街並みを探していたRさん
Rさんは「和風が好き。落ち着くから」と言いながら、和風建築の街並みをたくさん検索してくれました。さらに、「嘘解きレトリックのドラマに出てくる町や家が好き」と教えてくれたことで、その情景に共感する気持ちも伝わってきました。
こうして、自分の好きなものや興味を出発点にして街を考えることで、まちづくりの本当の楽しさに気づいていったのではないかと思います。
教えられるのではなく、共に学ぶ時間
この活動を通じて、私自身も多くのことを子どもたちから教わっています。学びは「教えるもの」ではなく、「好きなことから自ら生み出していくもの」。それを目の前で子どもたちが体現してくれたからです。
この短い時間の中で、彼らが自分の興味をどんどん広げて探していく様子を見ていると、私自身も一緒にまちづくりをしているような気持ちになりました。
残された時間を大切に、全力で向き合う
この子どもたちとの時間も、残すところあと2日間。その限られた時間を、彼らと全力で向き合い、大笑いしながら過ごしたいと思っています。
好きなことから生まれるアイデアには、無限の可能性があります。子どもたちが熱中した「まちづくり」の時間が、未来へのきっかけになることを願っています。