日記。少女は消費期限がきれました。
好きな服を着て、好きなメイクをして、好きなネイルをして、好きなものを食べて、好きな音楽を聞いて、好きな場所に行って、好きな人と一緒にいる。
そんな生活をしていたい。
だけど、
そう思ったって雰囲気だけのTPOじゃ世の中は許してくれないし、義務と権利は等価交換、またはそれ以上。これは人間社会が成り立って続いていくには仕方の無いこと、仕方の無いこと。わかっているけど全部忘れて思うまま、感じるまま、考えるままに生きてみたい。リスクなんてなしで興味のあることは全部中途半端にでも手を出したい。
それに、義務なんてなければおとぎ話の真実の愛が見つかるかもしれないし。
なんてことを考えて逃げてただ日は暮れていけばあっという間にモラトリアムのタイムリミットはもう目前。少女と呼ばれる時代も終わった。美人じゃないのですっぴんで出歩くのはマナー違反になった。諸行無常。この世は儚しああ悲しい。心を10代に置き去りにしてしまった。代償は大きい。