頑張ることと頑張れること

「頑張って！」
そう言われたとき、反抗的な思考が頭に浮かぶ

頑張るよ
頑張るけどさ
頑張ることと頑張れることは違うんだよ

頑張ってもどうしてもたどり着けない場所
そういう状態は確かに存在するのに

人はなんで頑張ることができるのか

いわゆる「ポジティブ」
頑張るよ、と笑顔でこたえられる
「頑張る」と「頑張れる」は同じだ

いわゆる「ネガティブ」
まだ頑張らなきゃだめなの、とため息が出る
「頑張る」ことはもうやってきた
これ以上「頑張れる」ものがない

でもさ
どっちもわたしなんだよ
どうしてもダメなときもあること
気持ちが落ちて這い上がれない

頑張った
頑張ってきたよ

「頑張らなくていい」

そんな選択肢はないの？

想定上のゴールと実際のゴールが
合わないこともある
そうなる前に軌道修正したいのに
そんな余裕ももらえない
無駄に動いて消耗するより
チャンスが来るまで休息して備える
それだって「頑張る」ことになると思う

頑張ることと頑張れること

少しだけ
ほんの少しだけ
わたしに深呼吸する時間をちょうだい

身体の中の嫌なものを吐き出すから
身体の中に新しいものを吸い込むから

そしたらまた「頑張れる」
元気な姿を見せるから

今だけ目を閉じていい？

by Yuyu Himatsuri