スキルアップの3つの王道
■仕事におけるスキルアップ
人生100年時代と言われています。仕事をする期間も20代~60代の50年、下手をすれば70代まで60年くらいと非常に長いものとなります。そうなると仕事をしながらスキルアップをしていくというのは、現在のビジネスパーソンにとって必須のことです。今回は、仕事の生産性やキャリアップのためのスキルアップの方法についてお話していきたいと思います。スキルアップには大きく3つの方法に大別されます。この3つの方法を知ることで、具体的に今何をすればよいのかというヒントになるはずです。
■スキルアップの3タイプ
①実務
仕事におけるスキルを磨くための一番の近道は、実務経験を積むことです。基本的な仕事や職場のお作法、依頼や指示への反応、勘というものが仕事には必要です。このようなスキルは、新入社員であれば、研修をしてからOJTを通じて学んでいくことになります。逆に仕事の現場から長い期間はなれてしまうと、依頼に対する反応や仕事における勘のようなものは鈍ってきます。ですから、実務を続けるということは、基本的なビジネススキルを維持・向上させるために非常に大切なことです。
長い人生の中でどこかのタイミングで数カ月や数年といったスパンで仕事から離れることもあるかもしれません。比較的に長期間休むことによって、視野が広がることもあるかもしれません。またやむを得ず休まざる得ないこともあるでしょう。ですから、長い休みというのも、ときには必要なことでもあります。しかし、基本的には仕事は続けることによって、磨かれていくものだと思います。
②インプット
スキルアップの次の方法は、インプットです。本を読むことや資格などのための勉強をすることです。仕事で必要な知識やキャリアップのために参考となるような考え方は本を読むことで得られることが多いです。ソフトバンク創業者の孫正義氏も読書が最も効率が良い投資だと言われています。1,000円払うだけで、先人の知恵を余すことなく手に入れることができるからです。
また、キャリアを大きく変えたいというようなときには、資格を取得することも有用です。資格を取ることで、新しいキャリアをつかむためのチャンスを得られる場合もあるかもしれません。このように読書や資格の勉強のように、情報や知識をインプットすることもスキルアップには有効です。
③アウトプット
スキルアップのための最後のポイントは、アウトプットをするということです。アウトプットとは、自分が興味のある領域の記事や動画の作成することです。そうすることで、仕事におけるアウトプットの品質も向上します。また、アウトプットするためには、強制的にインプットが必要となります。アウトプットのためにインプットすることで、深く物事を理解することができるようになります。また、記事や動画といった形でアウトプットをすることで、自然に周りからの認知が高まっていきます。それが、次のビジネスの機会につながることもあるかもしれません。このようにアプトプットには1石3鳥くらいの効果が期待できるのです。
以上のようにスキルアップは、実務、インプット、アプトプットという3つの方向性に大別されます。これらの3つの方法の全てを同時にやる必要があるかと言えばそういう訳でもありません。状況に応じて、方法を使い分ければ良いと思います。
例えば、社会人になりたての頃は、実務におけるOJTを通じて多くのことを学べると思います。この期間は実務からの学びに注力すれば良いと思います。しかし、しばらくすると、新しい職種への興味やキャリアップが必要となるかもしれません。そのようなときには、資格取得などインプット中心の勉強が適している時期です。また、インプットがある程度溜まってくる段階で、アウトプットしていくことで、更に効率的に知識やスキルが身についていきます。このように、状況に応じて、実務、インプット、アウトプットを使い分けながらスキルアップをしていくようにしましょう。
(第81回 2022/10/25)