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感情のコントロール方法

■感情コントロールの大切さ
 アンガーマネジメントというのは、怒りの感情をコントロールして平静を保つための考え方として知られています。ビジネスや日常生活において、感情をコントロールすることは非常に大切です。怒りの感情に任せて、子供などを叱ってしまうと、良くないことは明白です。そして、部下や同僚に対しても感情的になると、コミュニケーションは上手くいかなくなります。度が過ぎると、周りの人たちから煙たがられるようになってしまいます。
 
 また、感情をコントロールできないと、仕事に集中できないで、必要以上にストレスを感じることになります。結果として、心身共に疲弊して、成果があがらない状態になってしまします。
 
このように感情をコントロールすることは、日常生活においても仕事をするうえでも非常に大切です。今回は感情をコントロールして成果を上げるための4つのステップについてお話します。
 
■感情をコントロールして成果を上げるための4つのステップ
①感情
 感情をコントロールするためには、自分の感情に気が付くことが重要です。特に怒り、不安、恐れといった感情はビジネスや日常生活で感じるネガティブな感情の代表的なものです。こういった感情に気が付くことが重要です。感情に気が付かないで、そのまま行動をしてしまうと、怒りを相手にぶつけるというような最悪の結果になってしまいます。そのためには、モヤモヤとした感情を感じる時には、注意をすることが良いと思います。自分の感情に気が付くようにしましょう。
 
②思考
 次のステップは、なぜその感情が生まれたのかを分析することです。感情の裏には必ず、思考があります。例えば、上司の指示が曖昧で分かりにくいということで、怒りを感じたとします。その怒りを引き起こしているのは、上司は部下に分かりやすく指示すべきという思考だったりします。こういった思考は、生まれた時から今までの人とのコミュニケーションや教育などで刷り込まれたものです。人には、このような常識や思い込みに近い思考を持っていて、それに照らして他人の言動を判断して、自分の思考に著しく反する場合に怒り、不安、恐れなどの感情を感じます。このような自分が持っている思考と思考から生じる感情を乗り越えるには、どうしたら良いのでしょうか?
 
一つの有効な方法が目的に集中するということです。目的に集中することによって、感情に任せた行動から脱却することが可能です。
 
 
③目的
目的とは、「何が欲しいのか」、「どのような状況が好ましいのか」ということです。自分に嘘つかずに、自分が求めているものを明確にするということです。上記の例の状況であれば、「仕事を片付けて早く帰ること」、「上司から評価されてプロモーションすること」、「仕事を学んでスキルアップすること」といったことが目的なのかもしれません。何れにしても、どのような目的を持っているのかを明確にすることが重要です。
 
④行動
目的が明確になれば、その目的達成のために、真っすぐ行動することが重要になります。上司の指示の仕方に問題があるからと言って、それに対して感情的になっても目的達成のためには、何の意味もないのです。もし目的が「仕事を片付けて早く帰ること」であれば、何をすべきかを上司ともう一度話し合って確認をし、それをサッと片付けてしまうという結論に達するかもしれません。もしくは、簡単にアウトプットを作ってみて、認識があっているか、上司と確認するという行動に移るかもしれません。いずれにしても、自分の目的達成のために、真っすぐ行動すれば良いだけなのです。
 
 以上のように、感情に邪魔をされると、心身共に疲弊して、日常や仕事で支障をきたすことになります。感情をコントロールして、成果をあげるためには、①感情、②思考、③目的、④行動の4つのステップを踏むようにしましょう。
 
(第80回 2022/10/18)

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