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仕事に活かせるAI(ChatGPT)

■ChatGPTとは?
 2023年2月時点で話題となっている、AIツールのChatGPTについてご紹介したいと思います。ChatGPTは、OpenAIによってトレーニングされた大規模な言語モデルです。テキストで質問などを入力すると、人工知能によって自然な文章で回答が提示されます。特に、質問応答タスク、文書生成タスク、文章の意味や情報の抽出などに使用されることを想定しています。
ChatGPTを数日間使ってみて、今すぐ仕事で使い始めた方が良いと感じ記事にしました。ChatGPTの5つのメリットとそして、ChatGPTを仕事で使う際の3つの具体例についてお話をしたいと思います。
 
■ChatGPTのメリット
 ChatGPTに質問したところ、メリットが5つあるとのことでした。
 
①自然言語処理の機能
 大量のテキストデータを学習し、人工知能を通じて自然言語処理タスクを実行することができます。
 
②高精度
 大規模なトレーニングデータを使用してトレーニングされており、高精度な結果を生成することができます。
 
③迅速な応答
 リアルタイムでの応答が可能なため、ユーザーの要求に迅速に応答することができます。
 
④柔軟性
 ChatGPTは、様々なタスクに対応できるため、様々な用途に利用することができます。
 
⑤コスト効率
 ChatGPTはクラウドベースのサービスとして提供されており、導入コストが低いと同時に、スケーラブルなリソースを利用することができます。
 
■ChatGPTの使い方3例
 ここからは、筆者がChatGPTを実際に使用してみて、仕事で使えそうだと感じた具体例について3つご紹介します。
 
①文章のドラフト
 ChatGPTは、質問に対する回答を数秒から数十秒で返していきます。多少言葉の言い回しがおかしいこともありますが、ロジックがしっかりしている文章が提示されます。ですから、仕事などで何かのテーマについて、文章を書く必要ある時に、ChatGPTに文章のドラフトをしてもらうと、ゼロから文章をつくるよりも格段に時間を短縮することが可能になると感じました。
 何かのテーマについて、文章を書くときにググって情報を探して、自分の言葉で文章を書くという作業を大幅に削減することが可能です。ただし、デメリットも感じています。それは、ChatGPTがどの情報に基づいて、文章を生成しているのか分からないため、引用を提示することが出来ないと言うことです。情報の正確性や引用元を提示する場合があるときには、ChatGPTは、まだ不便かもしれません。
 
②論点の洗い出し
 ChatGPTを活用することによって、論点出しをすることが出来ます。ChatGPTは、ロジックがしっかりとした文章を書くことが得意な印象があります。ですから、何かのトピックのメリットとデメリットを書き出すとかなり精度の高い、回答をしてくれます。下記は、「アジャイル開発のメリット・デメリットを教えて」といった回答に対する答えです。この文章をパワーポイントで表形式にでも落とし込めば、検討資料としてそのまま使えそうです。このようにChatGPTはメリット・デメリットのような論点の洗い出しには、非常に優れていて、大幅な時間短縮になると思います。
 
【メリット】
ユーザーとの近いコミュニケーション: アジャイル開発では、頻繁なユーザーとのコミュニケーションを通じて製品の要件を確認することができます。
適応性: アジャイル開発では、常に変化する要件に対応することができます。
品質向上: アジャイル開発では、短い開発サイクルを通じて問題を早期に発見し、修正することができます。
コスト効率: アジャイル開発では、製品のリリース前に問題を見つけることで、後払いコストを減らすことができます。
 
【デメリット】
不確実性: アジャイル開発では、要件が変化することがあり、最終的な製品が予想されたものと異なることがあります。
管理の複雑さ: アジャイル開発では、変化する要件を管理することが複雑になることがあります。
技術的な課題: アジャイル開発では、短い開発サイクルを通じて品質を向上させるため、技術的な課題が発生することがあります。
チームのモチベーション低下: アジャイル開発では、短い開発サイクルを通じて頻繁に作業を行うことがあり、チームのモチベーションが低下することがあります。
 
③エクセル作業のサポート
 ChatGPTはエクセル作業にも役立ちます。特に集計をするときにどのような関数を使えばよいのか、を知る時などに役立ちます。例えば、「特定の数字をカウントするためのエクセルの関数を教えて」という質問をChatGPTにすると下記のように返ってきます。
 
【ChatGPTの回答】
 エクセルで特定の数字をカウントするための関数には、COUNTIF関数があります。この関数は、指定した条件に一致するセルの数をカウントすることができます。COUNTIF関数の書式は次のようになります。

range : カウントする対象となるセルの範囲を指定します。
criteria : カウントする条件を指定します。ここに指定する数値に一致するセルの数がカウントされます。
例えば、A1からA5に10, 20, 50, 40, 300という数字が入っているとします。特定の数字が何回含まれているかをカウントするために、次のように入力します。

この場合、50という数字が1回含まれているので、結果は1となります。
 
このように、非常に分かりやすく関数の説明を一瞬で示してくれます。また、VBAなどで簡単なプログラムを作る時にも、ChatGPTは非常に役に立つと思います。
 
 以上のように、ChatGPTは、OpenAIによって、トレーニングされた大規模な言語モデルで、すぐにでも仕事に活用できるレベルだと感じています。具体的な活用例としましては、「文章のドラフト」、「論点の洗い出し」、「エクセル作業のサポート」が考えられます。今後は、AIをアシスタントとして仕事に活用することが当たり前の時代になりそうです。
 
(第93回 2023/2/14)

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