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土づくり 石灰量の計算方法

2月も今日で最後。
三寒四温を繰り返しながら、だんだん暖かくなってきてきましたね。

ここ最近は、スギ花粉が飛びまくっていて目と鼻がズルズルです。。

さて、今日から本格的に土づくりを始めていきます。

昨年はなんだかんだやり始めたばかりで、開墾しながらの活動でしたのでちゃんと土づくりをすることができませんでした。

そこで、今回からはちゃんと真面目に土づくりをおこなっていきます。


土壌pHの測定

土づくりにとって最も大事なのは、土壌pHを知ること。
畑のpHは土壌pH計で測定します。

測り方は、畑1枚に対して上下両サイドと真ん中の5点測定を基準に、畑の大きさに合わせて点数を増やし測定し、平均を出します。

今回開墾した畑は32枚。それぞれ5点以上のポイントの測定を行いました。

それぞれの畑のpHを測定しました


アレニウス表

参照 農林水産省 (3)土壌改良材量のもとめ方
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/pdf/tuti13.pdf

土壌pHを測ってみると、どの畑も酸性土壌。
石灰を施用する必要があります。
そりゃ、50年ぶりに開墾した畑なので酸性に傾いてても不思議じゃない。

石灰を撒いて、アルカリ分を入れないといけないのはわかりますが、どのくらいの石灰を撒けばいいのでしょう??

ここで使用するのが、アレニウス表です。

アレニウス表には、どのくらいの土壌pHだったら、どのくらいの石灰を入れるとpHが6.5になるよという計算式を示してくれています。

計算式

アレニウス表の計算式は以下のようなものです。
ここで、土性や腐植含有量は農協等の土壌分析に出さないと把握できない項目です。が、今回は開墾したてなので「壌土」の腐植「含む」の数値をもとに計算していきます。

畑1の土壌pHは5.6でした。pH6.0を目標に計算します。

アレニウス表から、pH5.6からpH6.5にするために必要な炭酸カルシウム施用量は229kg/10a
アレニウス表pH6.0からpH6.5にするために施用量128kg/10a。
pHを矯正する表土の厚みを20cmとする。

計算式はこんな感じです。仮比重は、炭酸カルシウムを1とした時の他の資材の比重を入れていきます。
上記の条件で計算式に当てはめると、

このように計算することができます。ここで、苦土石灰の仮比重は0.96・有機セルカは1.18のようです。

それぞれで計算すると、
苦土石灰施用量は194kg/10a
有機セルカ施用量は238kg/10a
と計算することができます。
ここで注意点は、10a(1,000㎡)での施用量ということ。

これを小さい畑に合わせるために、1000分の1にして1㎡あたりの数字を計算して、圃場面積をかけることで、圃場面積あたりに必要な石灰量が出てきます。

これで計算した圃場面積(57㎡)あたりの施用量は
苦土石灰11.05kg
有機セルカ13.59kg

と計算することができます。

今回は苦土(マグネシウム)も少し入れたかったので、
苦土石灰2:セルカ8
の割合で施用しました。

そして施用。
久しぶりに石灰まいたけど、いい感じ。

これで少しでも土の状態が良くなってくれるのを願う。

この後の作業は、耕運して土と石灰を混ぜ、その後に元肥を施肥。
畝作り、植え付け。
となっていきます。

いよいよ農作業シーズン到来。
今年もがんばります!

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