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寝かせきり、つくっていませんか?

🔴お久しぶりのnoteです🔴​

以前(といっても随分前になってしまいましたが)​
#座れてくれてありがとう を​投稿させていただきましたところ​

#なぜ座れるとありがとうなんですか?​
というご質問をいただきました。​

そうなんです。​本当にありがとうなんです。​

この部分、きちんとお伝えさせて​いただきたいと思います。​

今日はそんな話に関連した​ちょっと昔の話です。​

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勝手に 座らせないで! ​
    vs​
座っちゃいけないって誰も言ってないじゃない!​


30年前、慢性期の医療機関に携わっていた頃​の
看護師さんとのやりとりです。​
​​
私はリハビリ室まで移動できない方のために​
病室に出向いていました。​

鼻から栄養補給のための管が入っていて​
両手両足には拘縮があって​
寝ていても口が開いている方でした。​

座ることが難しい方でしたので​、拘縮が許す範囲で座ることを​
目標にかかわっていたわけです。​


そんなことをしていましたら​、病棟の看護師さんがすごい形相で​
病室に飛び込んでこられました。​

​😡誰が「座ってもいい」っていったんですか❗​
😡先生は許可されていませんよ❗​


いやー驚きました。今でもよく覚えています。​

そのあと、ナースステーション​
(当時は詰め所と言ってたなぁ)から呼ばれまして・・・。​

​でも実は、その時の私はなぜそんなに怒っているのか​
わからなかったんです。​

「すみません」って謝っておけばよかったのかもしれませんが、​

私は「座ってはいけないという制限はありますか」と​
返してしまったんですね。​

まさに火に油❗​

その後、担当医に確認することにもなりました。​

きっと当時の上司や先輩に​たくさんご迷惑をかけたんだと思います。​

​​
それでですね、この結論
「座っちゃいけない理由はないですよね」という​
見解に着地しました。​


看護師さんも私も自分の大切にするものを​
守ろうとしていました。​

大切にするものが​
「看護師さん=安静」​
「私=座ること」と正反対だったんです。​
視点の違いというべきですかね。​

 視点の違いというのがあることや​
人の主張には何かしら理由があることを​
経験させていただきました。​

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この昔話。​
介護保険の前の1990年以降​
「高齢者保健福祉推進10か年戦略(ゴールドプラン)」が​
実施され「寝たきりゼロ作戦」がうたわれて​
「寝たきりの95%の人は座れます」ということを​
全国的に広げ始めた頃の話です。​


時は流れ、令和4年現在​



座る力があるはずなのに​
寝たきりになっていらっしゃる方​
まだまだたくさんいらっしゃいます。​

ベッドで寝たきりになられている方は​
当時より少なくなったかもしれません。​

しかしです。​
リクライニング車いすが普及したことで​
寝ている場所がベッドからリクライニング車いすに​
変わっただけ・・・なんてケースも​
少なくないと感じています。​

※リクライニング車いすを否定するわけではありませんよ。​
きちんと座れるのにリクライニング車いすを使ってしまう​
つまり適応間違いですね。​
 ​
座ることができれば​
できること、広がることがたくさんあります。​

その一方で座らないことで​
奪われるもの、失われるものも計り知れません。​

大げさでなく、座るとは「人として主体的に生きること」です。​

もし、皆さんの周りに​
「どうしてこの人座ってないんだろう」​
「この人どうしてリクライニング車いす使っているんだろう」​
という方はいらっしゃいませんか?​

そんな気づきを持たれたあなたに向けて​
これからも「座ることの大切さ」が​
届けばいいなって思います。​