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R5年度 うるま市キャリア教育推進事業 ~ミラカナ~ 与勝中学校 お金のワークショップ

こんにちは!ミライカナイ広報担当のたかこです。
2024年2月9日(木)与勝中学校3年生、約200名を対象に「お金のワークショップ」を開催しました。2023年11月10日に行った名刺ワークショップに続き、2回目の訪問となります。

与勝中学校での名刺ワークショップの記事は下記URLよりご覧ください。
https://note.com/mirai_kanai_2022/n/nc6ed93d3b2bb?sub_rt=share_pw

卒業が近づく3年生。数か月後にはアルバイトをしている生徒もいるかもしれません。お金のワークショップでは「出ていくお金」「入ってくるお金」「給料以外でお金を得る!?」という3つの視点から考えていきます。

生徒たちにお金の事を想像してみるための質問を投げかけました。slideというサービスを利用しすることで、生徒がそれぞれのchromebookで答えた回答をみんなで見ることができます。
「お金は好き?嫌い?それは何で?」「1万円あったら何したい?」「1億円あったら何したい?」お金について考え、意識を向けます。

ワークに入る前に、前回の名刺ワークショップで生徒たちが作成した肩書や感想をいくつかピックアップして紹介しました。運営スタッフと先生が似ているという感想を紹介した際は、先生もオンラインに登場し笑いが起きていました。キャラまで似ていてちょっと驚きましたが、緊張感がとけた所で、お金についてのワークショップが始まりました。

生活に必要なお金について考えよう

沖縄で一人暮らしをするためには、どの科目にどれぐらいのお金が必要かを考えてみようというという内容です。今まではカレーを作るという所を導入として行っていましたが、全体進行をしているキヨトさんより「今起きている大切な事に絡めた内容にしたいと」の提案があり、今回能登半島地震についてお話を組み込むことにしました。

キヨトさんは東日本大震災でも現地に向かい復興支援や子供たちの学びのサポートをしていた事や今回の能登半島地震でも現地におもむき、支援物資を届けたり炊き出しをした経験から、災害現場の状況をお話してくださいました。

まだまだたくさんの人たちが避難所生活を送っている事。みんなと同じ受験生も隣町に避難し避難所という慣れない環境で受験勉強をしている事。水道の復旧までにあと数ヶ月かかるといわれている事。復興にはたくさんのお金がかかること。
生徒たちも真剣なまなざしでお話を聞いていました。

水道というキーワードから水がないとどういう事で困るかな?水道って大切だね!でも蛇口をひねると出てくる水は使った分だけお金がかかる。水道料のほかにも生活するためにはお金が必要。みんながこれから一人暮らしをすると想定して1か月の生活に必要なお金を調べてみよう!という流れで生徒たちはワークシートを進めていきます。
自分の想像で書く生徒、インターネットで調べて書く生徒、友達と相談しながら書く生徒。それぞれのやり方で記入していました。

記入してもらった後は、生活費は住んでいる地域によっても変わること、例えば、東京と沖縄の家賃相場の違いや水道料金が市町村によって変わる事を話しました。水道料金は市町村の平均だけでなく、全国で一番高い所と一番安い所ではこれだけの差があるんだよと話すと「差がすごい!」「こんなに高い所もあるの?」との声もあがり、生徒たちも自身の想像よりお金がかかるという事を感じたようでした。

入ってくるお金を調べてみよう

出ていくお金を考えた後は「入ってくるお金」お仕事をして得るお金について「ジョブタグ」というサイトを利用し調べてみます。
お仕事を検索すると職業につくまでの過程や仕事内容の説明、この職業にまつわる様々な平均値を見ることが出来ます。自分が興味関心がある職業を調べてもらったり、職業が思いつかない生徒も興味や関心から仕事をピックアップしてくれる、診断テストの機能を使いそれぞれ仕事の平均月収について調べていました。

生徒に調べてみてどう?想像通りだった?と聞いてみると「想像よりも少なかった」や「調べた職業が全国平均より沖縄の平均の方が高かったから、沖縄の方が給与が高い職業があることにびっくりした」と教えてくれました。

あるクラスでは、自分の想像より平均月収が少なかったという生徒の話をクラスサポーターの1人が聞き「これは平均値だけど続けてスキルをつける事で上げることができるよ。友達にこの職業の人がいるけど続けていくことで、給与は上がっているよ」と話したそう。また偶然にも同じクラスでサポーターをしている方がその業界に携わっていた方で、このサポーターの方とバトンタッチすることで、よりリアルなお話を展開する場面もあったようです。

それぞれ違ったお仕事や経験をしているメンターの方々が集まったからこそのエピソードで、このようなお話を聞くとたくさんの大人が関わる教育プログラムの大切さを感じることができます。

みんなでお金のクイズ大会!!

最終セクションに行く前に、kafoot!を使ってみんなでクイズ大会をしました。これまで話した事から出題されたり、想像で答えてもらう問題だったりしますが、解説をまじえお金についての関心をさらに深めてもらいます。

株にまつわる問題が2問出題されましたが、1問目の後に、株の仕組みをわかりやすくした解説を入れる事で、2問目の正解率が上がる場面も見られました。

日本でも投資という言葉が身近になってきています。まだ興味のある年齢ではないと思いますが、株式をきっかけに将来どのような分野に期待を持っている人が多いのか、自分は将来こういう世の中になっていると思う、あるいはなっていてほしいという事を考えてみるのも面白いかもしれませんね。

お金を貰う?お金を得るのは給与だけではない!

お金を得る方法は給与以外にもあります。
先程のクイズの中で触れた株の話では、投資によってお金が増える(時には減る事も)あるというお話をしましたが、続いてはお金を貰う?そんなことが出来るのか。というセクションです。

まずはクラウドファンディング。
自分がやりたい事を応援してくれる人が支援をすることで、お金を得られます。いかに自分の情熱を伝え、真摯に取り組むか。日頃から真面目に取り組む事で、周りからの信頼を獲得し、応援してくれる人が現れる。将来やりたいことがあるけどお金がないという時に活用できるかもしれません。

続いては奨学制度。返済不要の留学制度を一例に話しました。
今は必要でなかったとしても、自分がやりたい!と思った時にお金がないからと諦めてほしくない。こういう情報を紹介することで頭の片隅に残り、諦める前に叶える方法がないかを自らで調べ、行動に移してほしいという願いを込めています。

以上でお金ワークショップは終了ですが、クロージングで社会人メンターの方が、昔お金がないと困った時期があった。その時にお金と向き合った時間は自分自身と向き合う時間だった。お金を通し、自分自身の幸せを考えるきっかけとなったので、みんなも自分の心を豊かにする使い方を考えてみてね。というようなお話をされていたのが印象に残っています。

生活するための最低限のお金、生活を豊かにするためお金。お金は生きていく中で切っても切り離せません。年齢を重ねていく中でお金への考え方や価値観は変わっていくと思いますが、その時々のより良い使い方を考え、大切に使ってほしいと思います。

休み時間の一コマ。自分の興味のある仕事に就いているメンターへ質問していました。


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