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R4年度 うるま市キャリア教育推進事業 ~ミラカナ~ 高江州小学校
2022年11月15日、高江洲小学校の6年生を対象に「ワーカーズトーク」を実施しました。
ワーカーズトークとは、さまざまなキャリアを持つ社会人講師を派遣し、その職業について話をすることで、子どもたちに自分の将来について考えてもらうための取り組みです。
もちろん学校によって派遣する社会人講師の方々はさまざま。高江洲小学校には、漁師、Webデザイン、一級建築士として活躍する3名の社会人講師を派遣・講話を実施しました。
この記事では、高江洲小学校でのワーカーズトークの様子をご紹介します。
なお、キャリア教育事業「ミライカナイ」については別記事にて詳しくご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
R4 うるま市キャリア教育推進事業 『ミラカナ』 プログラムについて
高江洲小学校ってどんなところ?
本校は、沖縄本島の中部、太平洋側中城湾に面した那覇市より約30kmのところにある。うるま市の南部県道16号線と33号線の間に広がる平地(下原)にあり、沖縄市の東、泡瀬に隣接した農村地帯に立地している。
校区は高江洲・前原・豊原・塩屋・川田の五字で成り立っており、大正2年に設立された伝統のある学校ある。
高江洲小学校の6年生は、3クラス103名です。2、3校時の総合学習の時間を使い、3名の社会人講師にお話をしてもらいました。
専門性の高い3人の講師から学ぶ未来の選択肢
この日のワーカーズトークは、もずく漁師、Webデザイン、一級建築士といった3人の講師にお話してもらいました。
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講師の他にインタビュアーを迎え、質問形式で実施しました。漁師のことやもずく漁のことなど、仕事についての話から始まりました。
「きれいな海じゃないと、もずくは育たない」
講師の言葉に、驚いた様子の児童たちの表情が印象的でした。
講師はうるま市の近海で漁を行っているそうですが、児童たちにとってもうるま市の海は昔からなじみ深い場所であろうことは想像できます。
単純にもずくの生育環境に驚いたのかもしれませんが、もしかしたら地元の海がきれいなのだという事実に驚いたのかもしれないと思えるような表情だったのが気になりました。
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講話中、講師が用意した海の写真が児童へ回されました。真剣に見ている児童が多く、中には隣や後ろに座る児童と一緒に写真を見ながら写真の海について話している様子もみられるなど、各々が漁師の仕事だけでなく、そこから派生した「美しい海の保全」にも興味を引かれているのが伝わってきました。
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インタビューによる講話だったため、内容がシンプルで、児童たちにも分かりやすかったのではないかと思います。講師とコニュニケーションを取りながら、終始明るく元気に講話が進んだので安心しました。
Webデザインの話では、絵の話を中心に講話が進められました。
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「絵を描くのが好き」「将来は絵を描く仕事がしたい」という児童は多く、講師が作品を見せると感嘆の声をあげながら眺めていました。
作品の題材がうるま市にある勝連城跡だったのも良かったのかもしれません。
身近なものや見慣れたものを題材にした作品は、思った以上にインパクトを与えるものです。格好良く表現している作品を見た経験は、絵が好きでクリエイティブな仕事に興味がある児童にとっては、忘れられないものとなるはずです。
また、絵の値段などを教えていたのも良かったのではないでしょうか。将来、絵を仕事にしたい児童にとって、作品の値段はリアルな情報になります。
好きなこと、それを仕事にすることを想像できる講話だったのではないかと思います。
一級建築士の講話は、質問なども織り交ぜながら進みました。
クイズではみんな手をあげて楽しそうに答えており、講師の声に意識を向けているのがよく分かりました。
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実際に講師が手がけた建築物の写真を見せていたため、少々専門的な内容の話になっても理解できていたように感じます。
「資格を取り専門性を高める」
講師が今後の目標を語ると、何人かの児童が驚いていました。
勉強が嫌いな児童もいるでしょうが、いまやっている学びは大人になっても何かしらに活かされるものです。
一級建築士のように勉強をして知識を深めていくことで叶う夢もあるため、今回のワーカーズトークが将来のキャリア形成だけでなく、いまの自分を客観視するきっかけになれたら嬉しいなと思います。
子どものうちだと、専門性の高い仕事をしている方と出会う確率はそう高くはないでしょう。家族や親戚にいるかもしれませんが、身近な人だからこそ聞けないこともあるかもしれません。
ワーカーズトークは、子どもたちが恥ずかしさを乗り越えて、真剣に自分や自分の夢と向き合える時間ともいえます。この日の出来事が、子どもたちの未来を明るくする手助けになることを願っています。