R4年度 うるま市キャリア教育推進事業 ~ミラカナ~ 田場小学校
2022年11月17日、田場小学校の6年生を対象に「ワーカーズトーク」を実施しました。
ワーカーズトークとは、さまざまなキャリアを持つ社会人講師を派遣し、その職業について話をすることで、子どもたちに自分の将来について考えてもらうための取り組みです。
もちろん学校によって派遣する社会人講師の方々はさまざま。田場小学校では、建築業、看護・介護、芸能、金融、航空業界で働く5名の社会人講師を派遣・講話を実施しました。
この記事では、田場小学校でのワーカーズトークの様子をご紹介します。
なお、キャリア教育事業「ミライカナイ」については別記事にて詳しくご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
R4 うるま市キャリア教育推進事業 『ミラカナ』 プログラムについて
田場小学校ってどんなところ?
田場小学校の6年生は、5クラス147名です。5校時の総合学習の時間を使い、5名の社会人講師にお話をしてもらいました。
5名の社会人講師によるワーカーズトーク
気さくな講師に児童たちの緊張が和らいだのか、終始表情はやわらかく、楽しそうに進みました。また、講師の会社はうるま市にあるため、児童たちも親近感を覚えたのかもしれません。
仕事について興味深そうに聞いており、また会社名の名付けの意味を話したときには、児童たちから「おぉ~!」と声があがっていました。
パーソナリティーや司会などタレント業を行う講師の講話は、明るい雰囲気の中、楽しそうに進みました。
3歳ごろから芸能に憧れていたという講師に、児童たちは驚いたような、感心したような表情をしていたのが印象的です。
文節の長い早口言葉に挑戦する場面では、児童も講師も、見守る先生方も楽しそうでした。見えない努力や仕事に対する真面目な姿勢が、この早口言葉実践で児童たちに伝わったように感じました。
金融・投資家の講話では、児童たちはもちろん、先生も興味深く聴講していました。小学生目線で分かりやすくお話をしていたため、児童たちも金融業界・投資について理解を深められたと思います。
講話が終わり休み時間になると、講師の名刺をもらおうと多くの児童が並んでいたのが印象的でした。
子どものころは体が弱かったという講師は、
「看護師になれたのは諦めなかったから」
と児童たちにお話していました。
夢があるのは幸せですが、叶えるためには努力が必要です。
つらく大変なこともあるでしょう。才能がないと、自分や周りに言い訳をして逃げたくなるときもあるかもしれません。
でも諦めなければ、夢が叶うパーセンテージがゼロになることはありません。そしてその事実は、何度でも立ち上がる勇気をくれるでしょう。
講師の持つ「諦めない才能」は、夢を叶えるために最も大切なものかもしれません。
最後の感想では、3名の児童が「諦めなかったこと」について述べていました。講師は「自身が最も伝えたかったことが伝わり良かったと」と喜んでいました。
映画『トップガン』を観て格好良いと思ったからパイロットを目指したという講師。
映画やドラマ、漫画などがきっかけで夢が見つけることはありますが、実際に叶えたという講師の存在は児童たちに衝撃を与えていました。
「なりたい理由が格好良いからでも良いんだ」
感想のとき、そう児童が笑顔で話していたのが印象的でした。
夢を探す方法も、なりたい理由も、人によって千差万別です。
夢を叶えるのは自分自身で、たとえ誰かが納得できなくても自分だけは自信を持って胸を張れば良いのだと、児童たちにも伝わっていれば良いなと思いました。
講師によって講話のカラーは異なりますが、どの児童も顔をしっかりとあげて聴講し、ワークシートやノートへ書き込みも行っていました。
また、クラスによっては全員が感想を述べたり、次の授業が始まるギリギリまで質問をしたりと、楽しそうに過ごしていました。
今回のワーカーズトークが児童たちの心に熱を灯し、未来の自分を見つめるきっかけになれば嬉しいです。